『SERVAMP-サーヴァンプ-』「めんどくせー」が口癖の“ニート吸血鬼”など個性的なキャラばかり! “でも泣ける”

 今月15日にアニメ化されることが発表されたマンガ『SERVAMP-サーヴァンプ-』(以下、SERVAMP)。2011年に「月刊コミックジーン」(共にKADOKAWA)にて連載を開始し、着々とファンを増やした本作は、アニメ化が決まる以前からキャストに寺島拓篤、梶裕貴ら人気声優を迎え、ドラマCDやキャラクターソングを発売。かねてよりアニメ化が期待されていた作品です。

“主従×吸血鬼バトルファンタジー”を謳う本作は、高校一年生の主人公・城田真昼が一匹の黒猫を拾い、「クロ」と名付けることから始まります。ですが、実はその猫、「サーヴァンプ」という、契約した人間の言うことを聞く“SERVANT(下僕)のVAMPIRE(吸血鬼)”。真昼はクロと契約したことによって、吸血鬼同士の争いに巻き込まれてしまいます。

『SERVAMP』のいちファンである筆者。本作一番の魅力はそのストーリーだと考えます。“バトルファンタジー”と謳いながら、バトルの中心となる吸血鬼たちは全員ゆるく、どこか平和ボケしているキャラばかり。真昼と契約したクロも「めんどくせー」が口ぐせの引きこもりニート吸血鬼で、初登場シーンは暗い部屋でテレビを見ながらカップラーメンをすするといった体たらく……。これからいざ敵と戦うぞという時も「ちょっと構えたら腰が…」と引いてしまうほど。そんなクロに真昼がツッコミを入れるというのがお約束にもなっています。

 そんなくすっと笑ってしまうシーンも本作の魅力ですが、中にはキャラクターの表情やセリフに深いものがあり、思わず涙を浮かべてしまうシーンも。筆者が非常に印象深く残っているのは、真昼とその親友・綿貫桜哉(ちなみに筆者の推しキャラ)のストーリー。クラスのお調子者で真昼の幼なじみである桜哉ですが、実は吸血鬼で真昼たちの敵である「椿」の部下。真昼の幼なじみという設定も彼の記憶を操作していたものでした。その後、悲しくも真昼と桜哉は相対することとなってしまいます。ですが、桜哉の胸中は親友である真昼への想いと、自分を救ってくれた存在である椿への想いに揺れ動いていました。

 戦いの中、真昼がそれでも“友達”であると、たとえ嘘の記憶でも楽しかったという想いを告げられた桜哉。これに涙を浮かべながら「もっとこんなふうに笑っていたかった」「でも椿を裏切ることはできない」と語り、「手を伸べてくれてありがとう」と、真昼の前から消えます。これをコミックスで読んだ時、筆者はたまらず涙を流しました。自分を犠牲にすることで、大切なもの守ろうとする桜哉の魅力にひかれたのです。

 彼以外にも、『SERVAMP』には過去に大切な人を失ったことから主人を持つことを恐れる吸血鬼、大切な家族を守るために吸血鬼の力を使う主人など、個性と魅力あふれるキャラクターが登場します。アニメの放送時期などはまだ発表されていませんが、放送前にぜひ一度、マンガで『SERVAMP』に触れてみてはいかがでしょうか。
(文/airand)

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