タカラトミーの救世主!? “大人向けリカちゃん人形”開発の裏側

タカラトミーの救世主!? 大人向けリカちゃん人形開発の裏側の画像1タカラトミー公式サイトLiccAより。

 今月21日放送の『ガイアの夜明け』(テレビ東京系)では、大手おもちゃメーカー・タカラトミーをクローズアップ。番組では、同社が今年冬に発売する“大人向けリカちゃん”「LiccA」の開発の裏側が明らかとなっていた。

 タカラトミーは、2006年に「リカちゃん人形」で知られるタカラと「プラレール」「トミカ」で知られるトミーが合併してできた会社。合併後は「ベイブレード」といったヒット作を出すものの、その後目立ったヒット作に恵まれず、2013年には合併後初の赤字に。3代目社長(現・会長)の富山幹太郎氏は「ベイブレードの成功に隠れて新しい商品の手当てができなかった」と振り返っている。そこで立ち上がったのが今年6月に社長に就任したハロルド・ジョージ・メイ氏。

 ハロルド氏は新たなマーケットを開拓すべく、元々子ども向けに発売していた「リカちゃん人形」を“大人向け”にも開発するよう指示。ターゲットは20~30代の女性で、その年代の女性社員を集め、開発チームを立ち上げた。また、大人向けリカちゃんは従来のリカちゃんから大幅にボディラインを変更。顔と身長は同じだが、ハイヒールがきれいに履けるように爪先立ちになり、背中のくびれや胸元のラインを強調したものに。ファッションや髪型も大人の流行に合わせた。入社以来28年間リカちゃんの開発に携わる社員は「ボディーはずっと進化していなかったというわけじゃないんですけど、子ども向けで遊ぶためにというのを前提で作られてきて、あまり冒険ができなかった」と語っており、今回の大人向けリカちゃんは「『これがやりたかった』というのを全部投入している」と自信を見せた。

 番組ではほかに、女性に大人向けリカちゃんを知ってもらうため、現在ルミネ池袋で開催されているタイアップ企画の模様にも迫った。コラボカフェ「LiccA CAFE」をはじめ、店内に大人向けリカちゃんのパネルや発売前の現物を展示。かつてリカちゃんで遊んだ女性たちが「かわいい!」とスマホで写真を撮り、SNSにアップする様子が見られ、知名度を上げるという狙いは的中した模様だ。

 そんな大人向けリカちゃんは、1500~4000円台の子ども向けリカちゃんと比べ、1万800円と価格も大人向け。だが、タイアップ企画の効果もあってか、6月に2回行われた予約受付はすでに満了となっている。大人向けリカちゃんがタカラトミーにどのような改革をもたらしてくれるのか、これからが楽しみだ。

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