業界初!“子どものための声優養成所”誕生に不安の声が多数

1507_seiyuu.jpgプロダクション・エースキッズ・ジュニア声優育成プロジェクトより。

 内田真礼や雨宮天など、声優がアイドル並に人気となった昨今。こうした盛り上がりを受けてか、先日、小・中学生のためだけの声優養成所が誕生するというニュースが報じられた。意外にも声優業界初となる試みだが、これに対し、ネット上では賛否が入り乱れているようだ。

 KADOKAWAとアミューズメントメディア総合学院の合弁により誕生した声優事務所「プロダクション・エース」。同プロダクションが、『六神合体ゴッドマーズ』の明神タケル役や、今年公開となる映画『サイボーグ009 VS デビルマン』の張々湖役など、長年声優として活躍を続ける水島裕とタッグを組み、「キッズ・ジュニア声優育成プロジェクト」を開講する。期間は、今年10月から来年3月までの約半年間。講師には水島をはじめ、NHKの朝ドラ『鳩子の海』で主人公・鳩子を演じ“天才子役”と称され、現在は女優や歌手活動を続ける斎藤こず恵や、「東京ジャンケン」主宰・野坂実らを迎える。

 声優業界がさらに明るく盛り上がるように思える「キッズ・ジュニア声優育成プロジェクト」。ネット上では「角川アニメに出れそうだね」「高校や大学を出てから入るより、早い段階で見切りがつくからいいかも」と、肯定的な意見も散見されるが、一方で「声変わりもあるし子供には向かない」「ジュニアアイドルDVD作ってる奴らと発想が同じ」「ここ数年の新人ラッシュですでにお腹一杯」など、拒否反応を示す声が目立っている。

 確かにブームとして過熱する声優業界だが、人気声優となるのはあまりにも狭き門として、その厳しさはよく知られている。多くの声優志望者が生まれる中、夢半ばに去っていく若者も少なくない。先の批判が噴出する背景には、こうした業界事情もあるのだろう。そのため、この話題に対しては、声優といったジャンルにこだわらず「子どもを受け入れる劇団に入ればいいと思う」といった声も。花澤香菜や浪川大輔、小野賢章、悠木碧など、現在も第一線で活躍する声優の中には、小さい頃から劇団や芸能事務所などに所属し、頭角を現した例は珍しくないのだ。

 今回の「キッズ・ジュニア声優育成プロジェクト」は10月の開講を前に、8月には夏季体験レッスンを参加費無料で行うという。講師の水島は、「個性を大切にし、表現する力を育てる」と謳っている。小・中学生を対象にしたこのプロジェクト、声優ブームの“徒花”とならなければいいのだが……。

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