ファッション誌のモデルは読モからアイドルの時代へ! アイドルがファッション界へ進出する理由とは?

■ファッション誌のモデルは読モからアイドルの時代へ

150718_idol_fassion_01Carnival☆Starsは、仕掛人のひとりである名古屋のアイドルカフェのユニット。

 アイドルの女性ファッション業界への可能性を広げた「iCON DOLL LOUNGE」。その仕掛人は、若者に人気の原宿系ブランド・SPINNSと名古屋のアイドルカフェ・Carnival☆Starsだ。イベントを手掛けた、SPINNSの柏野繁大氏とCarnival☆Starsの岩田允良氏に、アイドルと女性ファッション業界の現状をインタビューした。

――『iCON DOLL LOUNGE』の開催を企画した背景を教えてください。

柏野氏 もともと弊社の社長とCarnival☆Starsのフードプロデューサーが知り合いで、僕らが引き合うことになりました。僕はファッションに詳しく、岩田君はアイドルに詳しかったので、お互いに面白いことができないかと話し始めたのがきっかけですね。

岩田氏 一緒に何かをしようという話になったとき、アイドルとファッションをつなげることによって、若い女の子におけるアイドルの認知度が上がればよいと思ったのです。AKB48やももいろクローバーZのような図抜けたアイドルではなく、地下にもこれだけ多くのアイドルがいて、こんなにかわいい子がたくさんいるということを知ってもらえるきっかけがないかと思い、このイベントを始めようとなりました。

柏野氏 今は、アイドルが飽和状態になっているにも関わらず、増えたアイドルの受け皿がない状態です。結局、増えすぎたアイドルが地方でライブをしていたりするので、どうしたらアイドルが次の段階に進むのか考えると、アイドルシーン全体として一般的にならないと、その先が難しい分野ではないかと思います。それで、若い女の子に知ってもらうなら、ファッションが一番だとなりました。

――ファッション業界としても、アイドルを起用することがメリットにつながるのでしょうか?

柏野氏 今、SNSがとても普及しているので、Twitterで自撮りをアップするアイドルがたくさんいます。実際、そういう子たちはすごくかわいくて、“かわいい女の子が好きな女の子”たちが、そうしたアイドルのフォロワーになっています。Twitterなどのソーシャルメディアによって、アイドルを好きになるハードルが低くなっていると思いますし、現に、SPINNSのお客さんやスタッフにもアイドル好きがすごく増えてきたと感じています。

――今、アイドルとファッションの結びつきが強くなりつつありますが、今回のイベントはそうした現状も踏まえていましたか?

柏野氏 僕らもまだやり始めではあるので、現状をすべて把握している訳ではありませんが、例えば乃木坂46のメンバーがファッション誌の専属モデルに起用される動きなど、何となく全体的な動きは見ていました。やはり、アイドルがファッション業界に流れてきているという実感はあります。

岩田氏 今は、読者モデルの時代から、アイドルがファッション誌のモデルに起用される時代に、ちょうど転換する谷間の時期なのだと思います。

――ファッション誌でのアイドルの起用は、アイドルの方がTwitterなどを使った情報発信力が高いからという理由からなのでしょうか?

岩田氏 アイドルが読者モデルより発信力が高い訳ではありませんが、単純に、洗練された女の子がいるということでしょう。もちろん、読者モデルからトップに上がってくる女の子もいますが、アイドルとしてスカウトされたり、アイドル活動を始めたりする女の子の中に、今、より洗練された女の子がどんどん増えてきているのだと思います。飽和しているアイドル業界では、もう淘汰が始まっていて、ファンの絶対数も最盛期より減りつつあります。そうした中では、やはり洗練された子が残っていくため、いろいろな業界から注目されているのでしょう。ファッション業界もそのひとつで、おそらく、お互いが新しい客層を呼び込みたいのだと思います。

■女の子により多くのアイドルを知ってもらう工夫

150718_idol_fassion_05ファッション好きの女の子の間でも知名度がある、人気急上昇中のdrop。

――今回のファッションショーは原宿で開催しましたが、原宿という地を選んだ理由を教えてください。

柏野氏 やはりファッションのキーワードは、“原宿”だという思いがあります。原宿には、いつも何か新しいものが生まれているイメージが強いので、「iCON DOLL LOUNGE」の第1回は原宿でやりたいと思っていました。テーマに“原宿”を入れたのも、原宿には何かを実現できる力があると感じたからです。そして、若い女の子に文化を広げるためには、ファッション誌の存在は外せません。そういう部分で、原宿のファッション誌として連想される「Zipper」とイベントでコラボレーションをしました。

――では、ライブやファッションショーに出演するアイドルを選んだ選考基準を教えてください。

岩田氏 それは、“これからブレイクしそうなアイドル”ですね。本当に今、火がつきそうなアイドルと、まだ知名度はないけれど、これからの可能性を感じるアイドルです。また、ご当地アイドルも呼んでいますが、私の地元である名古屋のアイドル事情がとても特殊なのです。名古屋には地元から外にでないけれど、地元での集客力はとても高いアイドルがたくさんいます。だから、何とかそれを外に持ち出すきっかけを作りたくて、名古屋からもアイドルを呼びました。

――ファッション好きの女の子に人気があるアイドルを選んだのかと思っていました。

柏野氏 “これからくる”という感じと、彼女たちが持っているオシャレ感が見ていたらわかるというのが、選定基準でしたね。

岩田氏 逆に、このイベントをきっかけに、いろいろなファッション誌が、「こういうアイドルがいる」ということをもっと知ってもらえたらいいなという話はしていました。ただ、今回の一番の目的は、女の子がどれだけ来てくれるかというものでした。実際に、女性は入場料を無料にして女の子が入りやすくしましたし、名前は聞いたことがあるけど見たことはない、このアイドルは見たことはあるけど、こっちのアイドルは知らないという組み合わせが、なるべく多くなるように考慮していた部分もあります。イベントに来たことで、新しく推したいアイドルが一組でもできれば、そこから裾野は広がるので、目的は達成できたかと思います。

――そうすると、今回のイベントは大成功といえそうですね。

柏野氏 そうですね。本当にどのくらいの女の子が来てくれるのかという心配もありましたので。また、逆に男性ファンは、おそらくファッションショーを見たことがある人はほとんどいないと思うので、今回のファッションショーをどれだけの男性ファンが興味を持ってみるかという反応も知りたい部分もありました。でも、とても反響がよく、新しい一面が見えたというか、可能性を感じられたのはとてもよかったです。

OVERTURE No.003 (Town Mook)

OVERTURE No.003 (Town Mook)

アイドルのみのファッション誌も。

ファッション誌のモデルは読モからアイドルの時代へ! アイドルがファッション界へ進出する理由とは?のページです。おたぽるは、アイドルアイドル&声優の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!