“保守化”からの脱却なるか? アニメ『ちびまる子ちゃん』2週連続“神回”で、23年ぶりの劇場版に光明!?

150716_maruko.jpg映画ちびまる子ちゃん公式サイトより。

 今月10日、国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)劇場版製作が発表された。今回、放送開始25周年を記念しての劇場版は、なんと1992年公開の『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』以来、実に23年ぶり。しかし、このニュースに、ネットからは「つまんないし、早く終わってほしい」との声が上がるなど、世間の反応はだいぶ冷ややかだった。

 1986年、少女マンガ誌「りぼん」にて連載が始まった、さくら氏のマンガ『ちびまる子ちゃん』(共に集英社)。1990年にテレビアニメ化され、一躍国民的人気を誇る作品となった。アニメの第1期が1992年に終わるも、1995年には第2期開始(現在も放送中)。1990年には、まる子のクラスメイトの大野くんと杉山くんを中心に描いた劇場版第1弾『ちびまる子ちゃん』が、1992年には、まる子と絵描きのお姉さんとの物語を描いた劇場版第2弾『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』が公開され、どちらも多くのファンが涙した。

 今回発表となった、23年ぶりの劇場版『ちびまる子ちゃん』は、脚本を原作者・さくら氏が担当。世界5カ国から来日した子供たちと交流する姿や、クラスメイトたちと地元の静岡県清水市を飛び出し、大阪や京都を旅する様子が描かれるという。しかし世間からは、「金払って観る人いるの?」「もうずっと面白くない」など、否定的な意見も根強い。というのも、近年のアニメ『ちびまる子ちゃん』は原作にあった毒気が影を潜め、ほのぼのや感動路線が前面に出る“保守化”が目立っていた。そのため、往年のファンからは「昔に戻ってほしい」「最近のは昭和感薄くてつまらん」といった意見も。

 そんなアニメ『ちびまる子ちゃん』だが、今月5日と12日放送分の脚本は、今回の劇場版と同じく原作者のさくら氏が担当。この回に対しては、「プールびらき回で、タオルが消毒液に浸かってたのがワロタ」「今日のはゲラゲラ笑う感じじゃなくて、ジワジワ笑えてくるスルメ系だった」「原作者・脚本回。久しぶりに面白いちびまる子が戻って来て、良かった良かった」といった感想があふれる“神回”となったのだった。そのため、放送後には劇場版にも「期待できる」という声が散見された。

 新たな劇場版の公開日は12月23日。さくら氏は劇場版について「心を込めて映画の脚本を書きました。笑いあり涙あり、切なさありの25年目のちびまる子ちゃんを楽しんでいただけたら嬉しいです」とコメントしている。普段は厳しい反応も多いが、絶賛された“神回”のように好評を得られるか。“ゆめいっぱい”の結末となってほしいものだ。

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