“任天堂プレイステーション”に、Xbox Oneで64コントローラを使う裏ワザ(?)…“昔の”ゲームハードが話題に

 プレイステーション4と並び現在の最先端のゲーム機であるXbox Oneだが、この最新ハードで1996年発売のゲーム機、ニンテンドー64のコントローラを使う動画が注目を集めている。

■ニンテンドー64のコントローラで名作ゲーム集『Rare Replay』が楽しめる!?

 レトロゲームが人気である。若い頃にゲームに熱中した中高年が再びゲーム趣味を再開して当時のゲームをプレイするケースもあれば、一部の若いゲーマーにとっては“古くて新しい”ゲームとして楽しまれていることもある。また、昨今のゲームアプリの隆盛でシンプルで、素朴なゲームが見直されてきている背景もあるだろう。

 先月開催されたゲーム業界最大のイベント「E3 2015」では、イギリスの大手ゲーム開発会社・レアの往年の人気ゲーム30本をXbox One用に収録した名作ゲーム集『Rare Replay』が発表されて注目を集めた。日本では8月6日の発売を予定しており、すでにAmazonでは予約注文を受け付けている。3000円を切る価格も魅力的で、文句なしにお得だ。

 2Dのクラシックなゲームから、Xbox 360で話題を呼んだゲームまで幅広いジャンルを含む30作品の中には、『バンジョーとカズーイの大冒険』シリーズや『Killer Instinct Gold』のように、ニンテンドー64用ソフトとしてリリースされた作品も少なくなく、当時プレイしていた向きにとっては懐かしさもひとしおだろう。

 そこでちょっとした小ネタとして、ゲーム周辺機器メーカー「Hyperkin」のクリス・ギャリッジ氏が紹介しているのがなんと、Xbox Oneでニンテンドー64のコントローラが使えてしまうという裏ワザ(!?)だ。

Rough Prototype of N64 Controller on Xbox One

 動画を見ると、確かにニンテンドー64のコントローラをXbox One本体に接続しており、スティックの動きにもちゃんと反応している。当時、『Killer Instinct Gold』をニンテンドー64でプレイしていたゲーマーには扱いやすいうえに、この時の思い出も甦ってくるのではないかというささやかな提案になりそうだ。といっても、この動画のニンテンドー64用コントローラはXbox One用に改造されたものとも言われている。もし興味がある向きはニンテンドー64コントローラの使い方を調べてみてはいかがだろうか?

※掲載当初、ニンテンドー64のコントローラがそのままXbox Oneに適合するかのように読める文章がございました。訂正すると共にお詫び致します。

■幻の“任天堂プレイステーション”を発見

 ゲーム機にまつわる話題としては、先日、その昔200台の試作機が作られたという、幻の“任天堂プレイステーション”の写真と動画がネットに投稿されたことも外せないだろう。

Nintendo Playstation Superdisc

 この写真をredditに、動画をYouTubeに投稿したのは、米・コロラド州デンバー在住のディボールド氏。ペンシンルバニア州フィラデルフィアにある実家の物置部屋にはさまざまな得体の知れない年代物のガジェットがあることは知っていたが、先の独立記念日(7月4日)を家族で祝うために訪れた際に、気になって物置部屋に入って物色したところ、この“任天堂プレイステーション”を発見したのだという。

 この“任天堂プレイステーション”は、かつてソニーと任天堂が共同開発していた「CD-ROM搭載スーパーファミコン版プレイステーション」だ。こうしてプロトタイプまで完成していたものの、結局は企画倒れとなってしまった幻のゲーム機だが、こうして今回、200台作られたという試作機の1台が見つかったのだ。

 少し前の小型DVDプレイヤーのような角ばった筐体の上部奥にはスーパーファミコン用カートリッジのスロットがあり、前面はスライド式のディスクスロットが装備されている。すでにこの頃完成していたことになる「PlayStation」ロゴがプリントされたコントローラの形状は、完全にスーパーファミコンのものだ。なお、スロットに刺さっていたカートリッジには、日本語で「’92.10.6 デモ用」と記されたラベルシールが貼られている。残念ながら電源コードが見つからず、動作させてみることはできなかったのだが、ディボールド氏は近いうちにこれを調べて適合するACアダプタを探してみるつもりだという。

 しかし、どうしてこんなところで“任天堂プレイステーション”が発見されたのか? 実はディボールド氏の父親、オラフ・オラフソン氏は、1996年まで米国ソニーのコンピュータエンタテインメント部門でプレイステーションの開発を監督しており、実現しなかったこの“任天堂プレイステーション”にも関わっていたということだ。当時は何の変哲のなかったモノでも、年月がたつことで歴史的価値を増すアイテムは確かにあるだろう。お盆休みに実家に帰った際に、押し入れを探してみるのもまた一興かも!?
(文/仲田しんじ)

【参考】
・The Daily Dot
http://www.dailydot.com/geek/n64-xbox-one-controller/

・Polygon
http://www.polygon.com/2015/7/3/8889237/Nintendo-Play-Station

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