『コボちゃん』が“サザエさん時空”から解き放たれた日…植田まさしが選ぶベストエピソードとは?

1507_kobochan_1.jpg『新コボちゃん』32巻(芳文社)

 1982年に読売新聞で連載が開始され、2004年にはカラー化、今年で連載33年目となる国民的4コママンガ『コボちゃん』(蒼鷹社、芳文社)。現在は1万1800話以上を重ね、単行本も蒼鷹社版と芳文社版とあわせ、92巻まで発売されている。

 7月10日に放送された『MY BEST SHOW』(テレビ東京系)では、そんな『コボちゃん』の作者・植田まさしが選ぶ“ベスト話”が発表された。この番組はその道のプロが自分の作品やプレーを振り返り、その中のベスト1を自分で選ぶという内容。その中で植田が選んだのは、2009年10月14日の読売新聞に掲載された9764話。

 この回は、コボちゃんの母親・早苗が後にコボちゃんの妹となる実穂を妊娠したことが明かされた回。この回を選んだ理由について、植田は「(実穂は)次の年の6月14日に生まれるんですけど、ちょうど(連載)1万回のときに産まれるように計算して描いた回」と語った。それ以降の連載では早苗のお腹を少しずつ大きくしていき、ちょうど10カ月後の2010年6月14日に産まれるように計算したそうだ。

 それまでの『コボちゃん』は、主人公のコボちゃんをはじめ登場キャラクターの年齢が変わらない、いわゆる“サザエさん時空”の作品だった。だが、この9764話を境に、コボちゃんは少しずつ成長するようになったという。今回、植田が選んだ“ベスト話”は“コボちゃんの時が動き出した”歴史的な一話なのだ。

 作者の植田は毎日『コボちゃん』を一本ずつを描いて、この33年間、長期休みを取らず連載を続けている。今後も連載は続くが、成長を続けるコボちゃんがどんな姿になっていくのか、楽しみだ。

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