Kindleでも読める30年前の名作プレイバック 第33回

空条承太郎の登場、DIOの復活、チーム戦…面白くないわけがない『第三部』が教えてくれたこと

 エジプトに住むDIOに行き着くまでの旅路は、常に追手と戦うとても熾烈なものだが、読んでいてなんとも楽しそうだった。

『第三部』は連載時も読んでいたし、単行本でも何度も何度も読み返したので、どのバトルも鮮烈に覚えている。最後に好きなバトル、ベスト3を上げてみる。

第3位 <皇帝と吊られた男> 戦

 ポルナレフの妹を虐殺したスタンド使いとのバトル。仇であるJ・ガイルのスタンドも強烈だったが、拳銃型のスタンドを使うホル・ホースがとても良かった。ポルナレフ&花京院 VS. J・ガイル&ホル・ホースというチーム戦も、主人公承太郎が参戦していないのにもかかわらず、とても緊張感があって面白かった。

第2位 <亜空の瘴気 ヴァニラ・アイス> 戦

 またポルナレフ戦になってしまって申し訳ないのだが、好きなんだから仕方がない。今回はポルナレフ&イギー VS. ヴァニラ・アイスこの戦いは、少し前のペット・ショップ VS. イギー戦も含めて読むとより面白くなる。
 
第1位 <DIO> 戦
 やはり1位は最後の戦い。全18話を使って描かれる戦いは、本当に息を飲んだ。『第三部』は、主人公以外のキャラクターが活躍する場面も多かったが、最後はやはり主人公である空条承太郎がキッチリとしめた。

 ラストバトルを久しぶりに読んで、先日『マッド・マックス 怒りのデスロード』を観た時に、「めちゃ面白かったんだけど、もうちょっとマックスが活躍すればいいのに〜」という感想を持ったのを思い出した。

 つい脇役を応援しちゃうけど、やっぱり主人公が一番強い!! というのは、とても気持ちがよいのだ。

●村田らむ(むらた・らむ)
1972年、愛知県生まれ。ルポライター、イラストレーター。ホームレス、新興宗教、犯罪などをテーマに、潜入取材や体験取材によるルポルタージュを数多く発表する。近著に、『裏仕事師 儲けのからくり』(12年、三才ブックス)『ホームレス大博覧会』(13年、鹿砦社)など。近著に、マンガ家の北上諭志との共著『デビルズ・ダンディ・ドッグス』(太田出版)、『ゴミ屋敷奮闘記』(鹿砦社)。
●公式ブログ<http://ameblo.jp/rumrumrumrum/

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