『ハイキュー!!』にもっとハマるかも? 劇場版『総集編 前編 ハイキュー!! 終わりと始まり』でカットされた名シーンをレクチャー!

『進撃の巨人』や『魔法少女まどか☆マギカ』など……近年、アニメのテレビシリーズを“総集編”としてまとめ、劇場公開することがたびたび見られます。今月3日から公開中の劇場版『総集編 前編 ハイキュー!! 終わりと始まり』もその一つ。本作は、「週刊少年ジャンプ」で連載中のバレーボールマンガ『ハイキュー!!』(共に集英社)が原作で、昨年放送されたテレビアニメ版に新カットを加えた総集編。本作は主に『ハイキュー!!』ファンの注目を集めていますが、中にはこの“総集編”で『ハイキュー!!』の門を叩く人もいるはず。ですが、本作は時間の都合で泣く泣く削られてしまったシーンが多々見られます。今回は、劇場版『総集編 前編 ハイキュー!! 終わりと始まり』を見て『ハイキュー!!』が少し気になっている人に送る、総集編で削られてしまった名シーンをレクチャーします!【※本稿にはネタバレがありますのでご注意ください】

■原作1話はほとんどカットされていた
(単行本1巻 第1話「終わりと始まり」)

 劇場版のタイトルにもある“終わりと始まり”。この話は主人公・日向翔陽とのちにチームメイトとなる天才セッター・影山飛雄の出会いが描かれているのですが、今回は回想シーンとして簡潔にまとめられてしまいました。中学時代、チームメイトに恵まれず、急造チームで中学最後の試合に挑む日向。しかし、力及ばず影山擁する北川第一に惨敗。この時に日向が影山に対して「おれが一番長くコートに立ってやる…!!」とリベンジ宣言をするのですが、このセリフはその後の物語にもつながるセリフなので、カットされてしまったのはちょっと残念。

■『ハイキュー!!』名物(!?)キャラの初登場シーンもカット
(単行本2巻 第10話「小心者の緊張」~第15話「化学変化」)

 日向たちは烏野高校バレーボール部に入部してすぐ、県内の強豪校・青葉城西と練習試合を行います。……が! 劇場版ではここはまるっとカット!(泣) この話では、『ハイキュー!!』一の“ウザキャラ”(ほめ言葉)の及川徹が初登場するなど、見どころも多いのですが……おそらく、9月に公開される『総集編 後編 ハイキュー!! 勝者と敗者』では及川徹こと青葉城西がこれでもかというほど出ると思うので、今から原作でおさらいしときましょう!

 ほか、細かいところでは、キャラの萌えポイントがちょいちょい削られていました。試合前の緊張などでゲロを吐いてしまう日向や(なのに影山が「日向吐くなよ」と言うシーンがある……)、2年の名リベロ・西谷夕が日向に「先輩」と呼ばれテンション上がるシーンなどもカット。“ツッキー”こと月島蛍オタの筆者としては、日向・影山の入部を認める試合後、日向が月島と無理やり握手しようとするシーンもカットされていたのがちょっと残念。前出の青葉城西戦もごっそりカットされたので、ツッキーの“お供”である山口忠の「ツ(ヅ)ッキー!」呼びもちょっと少なかったと思います。

 中でも一番残念だったのは、天才セッターである影山の登場により、正セッターの座を譲ることとなってしまった“スガさん”こと、3年の菅原孝支の複雑な心情が劇場版ではカットされたこと。原作では、因縁のライバル校である音駒高校との練習試合の前日、菅原が烏養コーチに「俺ら3年には“来年”がないです」と、自ら正セッターを影山に譲ります。「ひとつでも多く勝ちたいから」という気持ちが起こした行動ですが、スガさんが健気すぎて……! 後編で描かれるだろう伊達工業高校、青葉城西戦で生きてくるシーンなので、後編で少しでも触れられることを祈るばかりです。

 そして、今回の総集編に追加されたシーンは、西谷と3年・東峰旭ファンはきっと歓喜したはず! 原作マンガやテレビアニメでは描かれなかったシーンなのでファンも必見です。エンドロール後に流れるので最後まで席を立たないことをオススメします!

 カットされてしまったシーンも多々見られた劇場版『総集編 前編 ハイキュー!! 終わりと始まり』。この作品を期に『ハイキュー!!』にハマろうとしている人もきっといると思うので、9月に公開される『総集編 後編 ハイキュー!! 勝者と敗者』までにマンガやアニメで予習してみてはいかがでしょうか。
(文/ほたる)

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