「世界観を再現できたらすごいけど」…『吸血鬼ハンターD』CGアニメ化、気になるのは“天野喜孝の絵”をどうするか

 今月2日、米国で開催された大型アニメイベント・アニメエキスポ2015にて、『吸血鬼ハンターD』(朝日新聞出版)のフルCGアニメ化が発表された。2000年の劇場版以来のアニメ化に、ファンからは「楽しみですな」という喜びの声が上がっているのだが、同時に「フルCGで大丈夫なのか?」という不安も募っているようだ。

 菊地秀行氏によるファンタジー小説『吸血鬼ハンターD』。吸血鬼が支配する世界を舞台に、吸血鬼と人間の混血児である吸血鬼ハンター“D”の物語で、現在29巻まで続いている人気シリーズだ。1985年に監督・芦田豊雄氏で映画化、音楽は小室哲哉氏が担当した。また2000年には、『火の鳥 宇宙編』や『鉄腕バーディー』などで知られる川尻善昭氏が監督・脚本を務め、『バンパイアハンターD』として日本とアメリカで公開された。

 今回の映像化は、『バンパイアハンターD』以来。『バイオハザード ディジェネレーション』や『青鬼』など、多くの作品を手掛ける日本のCGスタジオ「デジタル・フロンティア」と、アメリカの映画会社「ユニファイド・ピクチャーズ」との共同製作予定だ。公開時期などは明かされていないが、本作に協力することとなっている川尻氏は「セルシェードな方向性での絵作り、天野喜孝さんの絵のファンタジーな感覚を引き出すべく毛利さん(制作に参加する毛利陽一氏)と対話を繰り返している」と述べており、「これは注目!」「わくわくが止まらん」など、ファンの期待は高まる。

 しかし、「楽しみだけどフルCGはどうだろう」といった、懸念を示すファンも多い。というのも、川尻氏のコメントにもある通り、『吸血鬼ハンターD』といえば表装や挿絵を手がける天野喜孝氏の絵を思い浮かべる向きも多い。「ファイナルファンタジー」シリーズなどで知られる、繊細なタッチと幻想的な雰囲気を持つ天野氏の絵の印象が強い本作を、どうCGで描くのか?「天野の絵はアニメ化がむずかしい」「天野の世界観が再現できたらすごいけどね」との声も上がるが、見事にその世界観を表現し、ファンをあっと言わせてくれることを期待したい。

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