「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

“女性キャラの乳首”描写NGの「週刊少年ジャンプ」 一方、電子版「ジャンプ+」では“乳首OK”!?

――発行部数約242万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からレビュー!

150706_jump32.jpg週刊少年ジャンプ公式サイトより。

「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2015年32号の表紙と巻頭カラーは、前号のセンターカラーから引き続いての『火ノ丸相撲』。連載一周年突破を記念して、巻頭カラーを飾った。相撲部を舞台にした本作、前回紹介した通り、現在「ジャンプ」では「マイナー部活応援キャペーン」を実施している。企画の盛り上がりと共に、さらなる熱気を帯びている。

 今週の掲載順は『火ノ丸相撲』以下、『暗殺教室』『ONE PIECE』『僕のヒーローアカデミア』、センターカラー『NARUTO-ナルト-外伝~七代目火影と緋色の花つ月~』(以下、『NARUTO-ナルト-外伝』)、『背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~』……と続く。今号の『トリコ』は作者急病のため、休載。代原として読切ギャグ『新たなるホライズン』が掲載されている。

 また、今号では『NARUTO-ナルト-外伝』が10話にして完結。「ジャンプ」では8月7日公開の映画『BORUTO ボルト -NARUTO THE MOVIE-』を大々的にPRするほか、大阪で今月18日より開催される「連載完結記念 岸本斉史 NARUTO-ナルト-展」の告知マンガ『うちはサスケの写輪眼伝番外編』を掲載。そのほか、小説「NARUTO-ナルト」シリーズは今秋以降も刊行予定など、しばらく『NARUTO-ナルト-』熱は冷めなさそうだ。

 今号の注目は、兄弟誌「ジャンプSQ.」からの出張読切センターカラー『To LOVEる-とらぶる-ダークネス 出張版』。元々、「ジャンプ」で連載されていたお色気ラブコメ『To LOVEる-とらぶる-』は、2010年より「ジャンプSQ.」にて『To LOVEる-とらぶる-ダークネス』として、連載開始。「ジャンプ」掲載時よりも過激な描写が満載で、男性ファンを中心に人気を博している。このたび、アニメ第2期の放送を記念して、「ジャンプ」本誌への帰還を果たした。さらに今回、電子版「ジャンプ+」にて、この読切の“もっとダークネス”verを、本日6日24時より8時間期間限定で配信するという。

 これについて、本作の“漫画”を担当する矢吹健太朗は、「ジャンプ」の目次コメントにて「久々のWJ(ウィークリージャンプ)、泡だらけで初心に返るなぁ。無修正のジャンプ+版も見てね!」と言及。本誌掲載分では、女性キャラの乳首が泡で隠されていることから、“もっとダークネス”verでは無修正版、つまり“乳首解禁”が期待されている。

 そもそも「ジャンプ」本誌において、“女性キャラの乳首”は修正の対象となっているようで、このことはマンガ『ジャンプの正しい作り方!』の中でも触れられている。翻って、「ジャンプ+」ではどうか? 今回の“もっとダークネス”verは期間限定配信とのことだが、『KISS×DEATH』や『i・ショウジョ+』など、「ジャンプ+」の連載マンガの中には女性キャラの乳首描写が散見される。このことから、「ジャンプ+」は“乳首OK”であるといえそうだ。

「ジャンプ+」では、2014年9月に『【裏技入り】To LOVEる-とらぶる-ダークネス』を無料配信。マンガがよりエロくなる“裏技”を搭載していたものの、当初より編集部側が「※なお本作品は予告なしで配信ストップとなる場合がございます。お察し下さい。」とアナウンスしていた通り、アプリ版での同作の公開を一時停止したことも記憶に新しい。エロ描写で攻めの姿勢を崩さない「ジャンプ+」。その飽くなき挑戦がどこまで続くのか、注目だ。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

火ノ丸相撲 5 (ジャンプコミックス)

火ノ丸相撲 5 (ジャンプコミックス)

『火ノ丸相撲』は男キャラにも乳首なかった。

“女性キャラの乳首”描写NGの「週刊少年ジャンプ」 一方、電子版「ジャンプ+」では“乳首OK”!?のページです。おたぽるは、漫画マンガ&ラノベの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!