“ハッピーメディアクリエイター時々漫画家”許斐剛――『テニスの王子様』作者の写真集に女性ファンが狂喜乱舞!?

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「許斐 剛ミニPhotoBook 作者の写真集～リョーマ君と出会った日～」。

『テニスの王子様』（集英社）の作者として知られるマンガ家・許斐剛氏の“初の写真集”「許斐 剛ミニPhotoBook 作者の写真集～リョーマ君と出会った日～」が、ファンを中心に注目を集めている。

　マンガ家である許斐氏は、これまでにも『テニスの王子様』関連でキャラクターソングなどの楽曲制作に携わったり、声優・俳優デビューを果たしている。先月26日には、自身2枚目のシングルCD「テニプリを支えてくれてありがとう」をリリースするなど、マンガというジャンルにとらわれず、マルチな才能を発揮してきた。その多岐にわたる活動から、「ハッピーメディアクリエイター時々漫画家」（許斐剛のTwitter[@konomi_takeshi]より）と名乗っており、『テニスの王子様』人気と相まって、ファンからは“神”として崇められている人物だ。

　そんな許斐氏、単行本の折り返し部分をはじめ、“顔出し出演”を頻繁に行うことでも知られている。11年には、アニメグッズショップ・アニメイトにてブロマイド配布企画を実施。「まだ誰も通っていない道は、ないか。」「ファンのみんなが僕の原動力です。」というアツい言葉が綴られたこのブロマイドは、当時大きな話題となった。そして、今回、アニメイトでは今月3日に発売された『新テニスの王子様』15巻（集英社）ほか対象商品を購入した人に、先着で「許斐 剛ミニPhotoBook 作者の写真集～リョーマ君と出会った日～」を配布している。

　この写真集は発売前から注目を集めており、“全国のアニメイト限定5000部、1店舗につき先着約50名に配布”と告知されていたこともあって、発売当日の朝には各地のアニメイトで行列ができていたよう。実際、筆者も開店数分前に都心からやや離れたアニメイト某店に向かったのだが、そこにも女性客の列が。開店すると、みな即座に『新テニスの王子様』新刊を手にとっていた。店舗によっては購入数の制限が設けられたようだが、昼すぎから配布が終了する店舗が続々と現れ始め、Twitterでは入手できなかったファンの悲痛の叫びも上がっている。

「許斐 剛ミニPhotoBook 作者の写真集～リョーマ君と出会った日～」より。

　気になる「許斐 剛ミニPhotoBook 作者の写真集～リョーマ君と出会った日～」の中身だが、オーストラリア・メルボルンの地を探訪する許斐氏の写真に、同作の主人公・越前リョーマの描き下ろしイラストがコラージュされていて、テニスコート場で出会った2人が一緒にラリーをし、最後に握手を交わすという物語仕立て。被写体となった許斐氏の表情からは「やるじゃん」「君もね」といったリョーマとのやり取りが聞こえてくるようで、最後には「今回リョーマくんとテニス出来る機会を与えてくれた全ての人達に感謝します」という直筆メッセージも。この言葉に、筆者は「こっちが感謝してますわーー！」と、思わず声を上げてしまった。

　この写真集、許斐氏はTwitterで「断り続けたのですが…写真集」とつぶやくなど、刊行まで一筋縄ではいかなかったようだが、『テニスの王子様』や許斐氏のファンにはぜひ手にとってほしい一冊だ。次に許斐氏がどんな“ハッピーメディア”を作ってくれるのか、期待したい。
（文／月島カゴメ）