トップ > その他 > 特撮 > 記事詳細  >  > 2ページ目

バキシムの可愛い手に、ビーコンのプルプル感! POLYSICS新作は“ウルトラ怪獣”愛に溢れすぎ!?

2015.07.08

©円谷プロ

 ハヤシ氏いわく、このアルバムは、最初に曲にしたい怪獣を何体か選び、DVDを観て湧いた曲のイメージを形にする……という方法で作り上げたそう。怪獣の外見のインパクトや設定をそのまま曲のイメージにつなげる場合もあり、たとえば、2曲目の「怪獣チャンネル~電波怪獣ビーコン登場~」についてはこう語る。

「『帰ってきたウルトラマン』に登場する怪獣はデザインが多彩。ビーコンも、可愛いまん丸な目と鼻に、ちょびっと出た前歯、それとは対照的な背中の超尖ったトゲがとてもユニーク! こういう音楽を作りたいと思ったね(笑)。ちょっと猫背な立ち姿に手のプルプル感もヤバイ。それでいて“強い”というのがポイント! 『電波怪獣』ということで電子音で隙間を埋め尽くすアイデアを思いついたけど、軽い曲にはしたくなくて、リズムやリフはハードなものにして、ビーコンの謎の強さを表してみたんだ」

©円谷プロ

 おおむね毎回倒される宿命を持つ怪獣の、その強さまで表現していく徹底ぶり。その“偏愛”の大きさは疑うべくもない。ちなみに今回、アイデアとして浮かんだ怪獣第一号は、『ウルトラマンA』に登場するバキシムだったという。

「『怪獣で曲を作るなら?』と考えてみて、真っ先に思いついたのはバキシム! 腹の丸々した感じと対照的な背中の超デカいトゲがすごい! 手はまん丸なのに指もトゲ! 実はこの手が可愛い(笑)。前は青くて背中はオレンジっていう、この大胆なデザインとカラーリングがお見事。名前もカッコイイ! 曲には、バキシムの鳴き声だけでなく、空が割れてバキシムが現れるときの効果音や鼓動の音、TACの攻撃による爆発音など、SEをふんだんに炸裂させている」

 そういえば、怪獣の鳴き声やら動くときのSEやら、耳に覚えのある音が大量に使われているようだがこれは一体……と思いきや、なんとこのアルバム、ほかでもない円谷プロが全面協力したコラボ作でもあるのだ。初回生産限定盤には、ここでしか手に入らない“POLYSICSカラー”のゴモラフィギュア(3000個限定)も付いてくる。ここまで愛されれば、ウルトラ戦士達に倒され散っていった怪獣たちも、いくらか浮かばれるかもしれない……!?

 CDの発売日は2015年7月8日。もちろんこの日付は、ウルトラマンたちの故郷、M“78”星雲にちなんでのもの。徹底した特撮愛の感じられる本作、「怪獣」好きでなくとも聴く価値あり!
(文/小池みき)

HEN 愛 LET’S GO! 2 ~ウルトラ怪獣総進撃~
・初回生産限定盤(“ゴモラ”フィギュア付き)
価格 3500円(税込)
・通常版
価格 2160円(税込)

編集部オススメ記事

注目のインタビュー記事

人気記事ランキング