“目隠しプレイ”でマリオワールドを攻略！ “爆速クリア”自慢の実況主たちがアツい!!

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「目隠しプレイ」と聞くといろいろと想像が逞しくなるが(!?)、驚くべきことに今、ゲーム実況の世界では、アイマスクをしてゲームをクリアする“目隠しプレイ”が流行っているという。いったいどういうことなのか……。

■“目隠しプレイ”挑戦7日目で『スーパーマリオワールド』をクリア

　今や懐かしい任天堂スーパーファミコン用ソフト『スーパーマリオワールド』を、アイマスクをかけた“目隠しプレイ”でクリアするという偉業を達成したのは、ゲーム配信サイト「Twitch」ユーザーの「PangaeaPanga」君だ。

　23分かかってクリアした模様を収めた動画がYouTubeに投稿されるや、たちまち注目を集め、2日間だけでも再生数は30万回に上ったという。YouTubeの解説文によれば、スーパーファミコンではなくエミュレーターを使ってPCでプレイしており、キーボードで操作しているということだ。

　クリアするまでの間に3回死んでしまい、一度は迷子になってしまうハプニングもあったものの、ゲームオーバーにはならず、見事最終ステージまでを“目隠しプレイ”でクリアしたのだ。ひょっとしてアイマスクが薄い生地で透けて見えてるのかも？　……などと疑ってしまうくらい、素人考えではどんなふうに、何を手がかりにしてプレイしているのかまったく想像がつかないが、とにかくこのゲームをやりこんできたことだけは確かだろう。ゲーム内の“音”もまた重要なカギを握っているのかもしれない。

　意外にも彼は実生活ではクロスカントリーの選手という体育会系のキャラなのだが、とにかくランニングと同じくらいこの『スーパーマリオワールド』をやりこんできたということだろうか。しかしながら、この“目隠しプレイ”を始めたのはこれを達成したたった7日前だったというから、さらに驚きだ。

　ゲーマーでありアスリートでもある彼だけに、ゆくゆくはe-sports界を意識しているのかと思いきや「ゲーム大会への参加には、今のところまったく興味がない」とTwitterで表明している。う～む、この能力、何かに生かせないだろうか……。

■“爆速クリア”自慢が集う実況イベント

　最近、どういうわけかこの“目隠しプレイ”がゲーマーの一部で流行っているらしい。

　今年の1月にはなんと、ゲーム実況者名「Runnerguy2489」氏がニンテンドー64の『ゼルダの伝説　時のオカリナ』の子供時代を1時間半かけて“目隠しプレイ”でクリアしてゲーマーたちを驚かせた。その模様をライブストリーミング中継で15万人以上が目撃していたということだ。

　この“神業”は今年の1月6日から10日まで行われた、ガン予防基金のためのチャリティゲーム配信イベント「Awesome Games Done Quick 2015」の中で行われたのだが、Runnerguy2489氏は、このイベントで何か人々を驚かせることをやってみたいと考え、この“目隠しプレイ”を特訓してきたということだ。

　実はこのイベントは、やりこんだゲームの“爆速クリア”を自慢するものであり、『ファイナルファンタジー』や『ハーフライフ2』をはじめ、さまざまなゲームを“爆速”でクリアするゲーム実況が生で配信され、チャリティーで寄せられた金額も155万ドル(約1億9000万円)に達し盛況のうちに幕を閉じたのだ。昨今のゲーム実況の人気が如実に表れたイベントだったといえるのではないだろうか。

　このゲーム実況人気をグーグルも黙って見ているはずはなく、先日、ゲーム実況サービス「YouTube Gaming」を発表している。もうすぐアメリカとイギリスでサービスが開始される予定で、当初から2万5000以上ものタイトルのページが用意され、ゲームプレイのオンライン配信やアップデート情報などをチェックできるとのこと。ともあれ、ゲーム実況の人気と影響力は、まだまだ大きくなりそうだ。
（文／仲田しんじ）

【参考】

・The Daily Dot（『スーパーマリオワールド』の記事）
http://www.dailydot.com/esports/pangaeapanga-mario-world-blindfold-speed-run/

・The Daily Dot（『ゼルダの伝説　時のオカリナ』の記事）
http://www.dailydot.com/esports/agdq-zelda-blindfolded-ocarina-of-time/

・The Next Web
http://thenextweb.com/google/2015/06/12/youtube-gaming/