“COOL”じゃなくて“FOOL”!?  GACKTも指摘した「クールジャパン」に対するバッシングが再燃中

1507_gackt.jpgクールジャパンに疑問を呈したGACKTの「GACKT Blog」より。

 最近、にわかに“クールジャパン”に対する疑問やバッシングが再燃している。

“クールジャパン”とはマンガやアニメ、アイドルをはじめとする海外で評価を受ける日本独自の文化を指す言葉。現在は日本文化の輸出を後押しするため、政府と民間企業が手を組むといった「クールジャパン事業」が推し進められている。

 そんなクールジャパンに対し、6月29日に歌手のGACKTが自身のブログで「いまだ多くの予算は立てられたもののまったくその使い道さえわからず無駄な税金がただよくわからない企業に流れるだけ」と、舞台『NARUTO』マレーシア公演の不入りを引き合いに出しながら、“クールジャパンが負のループに陥っている”と発言し注目を集めた。

 時同じくして、ネット上では“世界から見たダメな日本”をテーマに、今年5月に放送されたテレビ番組『たかじんNOマネーBLACK』(テレビ大阪)が話題に。「海外では日本のアニメや漫画は一部のオタクにしか受けていなく、アイドルやコスプレは海外から“エロい”“変態”と思われている。“COOL”じゃなくて“FOOL”です」と番組では言及され、議論を引き起こすこととなった。

『たかじん~』では、外国人タレントをゲストに、彼らから日本がおかしいと思う点をヒアリング。その中で、お笑い芸人のパックンことパトリック・ハーランは「外国人にほめられたいのは自分に自信がない証拠」といい、最近のテレビ番組で外国人に日本をほめさせる番組が増えていることを批判。また、アメリカ国籍と日本国籍を持つコラムニストのケビン・クローンは、クールジャパンの問題点として「有識者会議のメンバー全員が日本人」であることに問題があるとし、パックンも「クールジャパンは国内に賛同を求めすぎる」とその構造的な欠陥を指摘している。

 クールジャパンに対するネットの声を見てみても、「そもそもアニオタは『クール』を自称しないww」「クールジャパンなんてことを真面目に言ってる日本人も一部しかいない」「クールジャパンと持ち上げてるくせにオタクは犯罪者予備軍扱い」という批判は根強く、オタクほどクールジャパンを冷めた目で見ていることを伺わせた。

 日本政府主導で立ち上げたものの、批判も多いクールジャパン事業。クールを通り越して、この“お寒い”状況はいつまで続くのだろうか?

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