「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

相撲に囲碁、アメフト…“『マイナー部活漫画』の歴史”としての「週刊少年ジャンプ」

――発行部数約242万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からレビュー!

1506_jump31.jpg週刊少年ジャンプ公式サイトより。

「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2015年31号の表紙と巻頭カラーを飾るのは、『ハイキュー!!』だ。本作は7月3日より、2014年に放送されたテレビアニメを前後編にまとめた劇場版総集編の前編『ハイキュー!! 終わりと始まり』が公開される。8月30日にはパシフィコ横浜 国立大ホールでの「ハイキュー!!祭り!」や、11月以降のハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」など、さまざまな企画が待ち構えており、さらなる人気を呼びそうだ。

 今週の掲載順位は『ハイキュー!!』『ONE PIECE』『僕のヒーローアカデミア』『暗殺教室』『デビリーマン』『斉木楠雄のΨ難』、センターカラーの『背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~』(以下、『背すじをピンと!』)……と続く。前号、センターカラーで浮上した『カガミガミ』は、最後尾から上に向かって順に巻末連載『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』、『Ultra Battle Satellite』(以下、『UBS』)『BLEACH』『カガミガミ』と厳しい順位となった。また『UBS』は今号で「ジャンプ」での最終回を迎えた。そんな中、作者コメントでは「後半、応援の声も多かったので続きの読切を2本描きます」としており、単行本3巻への収録に加え、電子版である「ジャンプ+」でも配信されるようだ。連載終了済みの『学糾法廷』も同様の形式を取っており、今後、本誌連載作品の“救済措置”として、「ジャンプ+」がますますその存在感を増しそうだ。

 今号の注目は『火ノ丸相撲』と、それに連動する形での「マイナー部活応援キャンペーン」。『火ノ丸相撲』は、2号連続カラーの第一弾として今号ではセンターカラー、次号は連載一周年突破記念として巻頭カラーを予定している。盛り上がりを見せる本編に加え、昨今では相撲好きの女子“スー女”がブームだそうで、こうした風潮も追い風になるかも。

 そして、本日より「ジャンプマイナー部活応援キャンペーン」が開催されている。このキャンペーンでは、Twitterやメールで「マイナー部活の喜怒哀楽」を募集。優秀作にはテントや米5キロ、ジャージ、ビデオカメラなどがプレゼントされるという。この企画では「週刊少年ジャンプの歴史は『マイナー部活漫画』の歴史でもある」と謳っており、特設ページには『火ノ丸相撲』ほか、こちらも連載中の『背すじをピンと!』(競技ダンス部)、連載終了作から『アイシールド21』(アメフト部)、『ヒカルの碁』(囲碁部)、『いちご100%』(映像研究部)、『クロス・マネジ』(ラクロス部)、さらに変わった部活では『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』(セクシーコマンドー部)が挙げられている。「ジャンプ」マンガでは、ほかにも『スラムダンク』(バスケットボール部)や『テニスの王子様』(テニス部)など、それぞれ新入部員(競技人口)増加に寄与したとされる作品も多い。マイナーな部活のメジャー化にも一役買ってきた「ジャンプ」ならではの企画といえそうだ。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

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