小嶋陽菜もヲタに感動!?　AKB48圏外メンバーのリアルに迫った『ザ・ノンフィクション』が話題に

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AKB48公式サイトより。

　今月6日に行われた「AKB48 41stシングル 選抜総選挙」では、選抜入りしたメンバーを中心に、さまざまなメディアをにぎわせた。

　一方、AKB48総監督の高橋みなみが「272人、今回立候補しました。呼ばれたのは80人でした。呼ばれなかったメンバーは、頑張っていなかったのか。違います。みんな頑張っています」とスピーチした通り、総選挙には圏外のメンバーもいる。そんなスポットライトを浴びることのなかった圏外のメンバー、島田晴香と中村麻里子の総選挙までの姿を追ったドキュメンタリー『ザ・ノンフィクション』（フジテレビ系）が、今月21日に放送された。

　島田と中村は2009年にAKB48に加入した同期生。島田は多くのバラエティ番組に出演したり、中村はチームAの副キャプテンという立場を任されているが、これまで参加した総選挙はすべて圏外。今回の総選挙でも名前が呼ばれることはなかった。

　カメラは、5月に行われた「AKB48大写真会」でファンを待つ島田の姿を映す。隣の渡辺麻友のレーンには長蛇の列ができている。その状況を知らされた島田は「（ファンは）まゆゆ（のレーンに）行くよ。かわいいもん。しょうがないよ。去年の（総選挙）1位と圏外ですから。これが差ですよ」と、トップのメンバーとの差に割り切った様子を見せる。

　そんな島田は、圏外という境遇でも頑張れる理由を語る。中学時代にイジメに遭っていた経験があり、母親によると当時の島田は「胃に穴が空く寸前」だったそう。その苦しみから島田を救ってくれたのが、AKB48だったという。「（AKB48に入って）仲間と居場所を見つけた」と、過去を振り返っていた。

　番組からはAKB48メンバーの暮らしぶりも伺えた。一人暮らしの島田は自炊もよくするそうで、冷蔵庫には調味料が充実している。同じく圏外メンバーの中村は「タクシーなんか使うとお金なくなっちゃう。高い」と、仕事の移動手段はバスや電車を利用するそう。中村も、都内のマンションで一人暮らし中。生活費は、AKB48としての芸能活動で賄えているようだ。中村は現在大学にも通っているが、「『保険なんでしょ、大学行ってるのは』と（周りから）聞かれるけど、『ハァ？』ってなる」と、あけすけな心境を明かすシーンも見られた。

　また番組は、芸能活動の厳しさも映し出す。AKB48の討論番組『僕らが考える夜』（フジテレビ系）に出演した島田と中村。オンエアでは島田のコメントは使用されたが、中村のコメントは使用されなかった。感想を聞かれた中村は「次、呼ばれるかなっていう不安のほうが大きいです」と吐露。実際、島田はその後も『僕らが考える夜』に出演するが、中村はそれ以降出演はない。

　AKB48メンバーのリアルな素顔を映した『ザ・ノンフィクション』のオンエア後、ネット上では多くの反響があった。加えて、ネット上では番組に登場した島田“神推し”の男性ファンも注目を集めている。

　番組内で、男性ファンは「（最初はAKB48ファンを）ものすごいうがった目で見てて、秋元商法にハマりやがって、踊らされているなぁと思ってましたけど、実際踊ったら楽しいですよ」と語る。番組に、総選挙でメンバーたちが競争していることについて問われると「（総選挙は）ファンの力量なんですよ。（メンバーより）ファンのほうが競争ですね。ファン、身を削っていますよ」と返し、「僕らは島田が何位だって応援するし、どうなったって推していくんですけど、本人にあの景色を（見せてあげたい）」と言って涙ぐんだ。

　番組の密着を受けた島田本人（@shimada_hrk1216）は、Twitterで「自分のとこより ファンの方のコメントが 胸にささりましたね」とツイート。さらに、AKB48の小嶋陽菜（@kojiharunyan）も、自身のTwitterで「島田ヲタの総選挙の裏側見て感動。泣いた」「島田ヲタ良い人」とつぶやいた。このツイートには、島田本人の「ファンの方が誇りです」という反応やファンの「勇気が湧きました！」のほか、「ファンじゃなくてヲタ呼ばわりとは」「ヲタとか言わないでｗｗ」といったツッコミも入りながら、盛り上がりを見せていた。

　番組で、AKB48ファンとして知られるジャーナリスト・田原総一朗は「野球で例えるとAKB48はプロ野球じゃない。高校野球だ。内野に平凡なゴロを打っても一塁まで全力疾走してヘッドスライディングをする。この真剣さ。要するに高校野球とその応援団って感じなんですよ。それが全国的に広がっている」と語っていた。この番組には、“一生懸命なメンバーを見て、さらにファンが熱くなる”というAKB48現象がまざまざと映し出されていたようだ。