やっぱり“テニミュって楽しいじゃん!” 前評判は散々だった「ミュージカル テニスの王子様 TEAM Live SEIGAKU」に行ってきた!

 ライブは石川博之校長(原作の公式ファンブックではお馴染みの方)の挨拶(※アナウンス)からスタート。最初に登場した青学1年トリオがまさかの客席に着席し、大きな声で青学校歌を歌いあげる。その間、スクリーンにはごく平凡な学校生活を送る青学レギュラー陣の映像が映し出されていた。だがその内容が、落としたノートを乾貞治(演:田中涼星)に拾ってもらったり、菊丸英二(演:本田礼生)にクッキーの差し入れをしたりなど……どこか“乙女ゲーム”っぽい仕様。このPVは公演後ネットでも「乙ゲーっぽい」と、話題になっていた。そんなことも思いながら、筆者は「コートの外では彼らも普通の中学生なんだよな……」と誰目線なのかよくわからない感想を抱いてしまっていた(時折、「ちゃんと学校生活を送っているのね」とまるで母親かのような目で見てしまったのはここだけの話)。

 そして、テニミュファンにはお馴染みの旧曲中心にライブがスタート。ステージに現れた、青学の面々に早くも(見たいところがありすぎて)“目が足りない”状態の筆者。中でも、越前リョーマ(演:古田一紀)と桃城武(演:眞嶋秀斗)によるダブルス曲「やっぱ男はダブルスでしょう」では、乾貞治の「越前とのコンビに相応しいのは桃城とは限らない」の言葉をきっかけに、レギュラー陣が代わる代わる越前と歌い、リョーマを取り合うという“テニサーの姫”的展開に釘付けとなってしまった(ちなみにこの日パートナーに選ばれたのは、佐奈宏紀くん演じる海堂薫)。

1506_tenimyu_06.jpg「笑顔がまぶしいランキング」1位の不二周助(演:神里優希)と2位の菊丸英二(演:本田礼生)。

 ライブのほかにも、データテニスを得意とする乾の「ドキッ! やだ何で知ってるの!? 青学レギュラーマル秘データコーナー」や、入場の際、来場者に配られたアンケートの結果発表コーナー(この日は「笑顔がまぶしい人」、「恋人にしたい人」のトップ3を発表)や、ファンからの質問に答える「Q&Aコーナー」など、ドリライでは味わうことができない、チームやキャラクターの魅力に迫る本イベントならでは企画も。

 個人的にツボだったのは「笑顔がまぶしい人」の順位発表時の36(3年6組に在籍する菊丸と不二のこと)コンビ。「1位は俺!」と余裕をみせていたランキング2位の菊丸役の本田礼生くん。1位の不二役・神里優希くんとハイタッチ交わす際の意味ありげな笑みに、(実は悔しいんだろうな……)とそれまでの無邪気な笑顔とのギャップに思わず「かわいい!」と心の中で叫んでしまった。

 また、「ランクインすると思っていた…うれしいな(笑顔)……つばめ返し!」と、上手・中央・下手の3方向に突然の必殺技・つばめ返しを披露した神里くん。その独特な空気感に(あれ、この感じ前にも……あ!6代目不二の三津谷亮くんっぽい!)と歴代キャストの面影を感じ、すっかり心を奪われてしまっていた。

1506_tenimyu_05.jpgファンの方曰く、「古田くんはじょじょに成長している感が◎」だそうです。

 最後の曲、「チャレンジ~すべては勝利のために」を歌いきり、初日挨拶として再びステージに現れたリョーマ役の古田一紀くん。初々しく「(客席のペンライトを見て)キレイですね~!」と目を輝かせながらこれからの意気込みを語る姿に、「そうか。ライブは初めてなのか。ドリライはこんなもんじゃないんだぞ。客席一面がペンライトの海になるんだぞ! 早くあの光景を見せてあげたい!」と思ったのは、筆者だけではないはず。

 そして、ファンお馴染みのアンコール曲「Jumping Up! High touch!」から、3rdシーズンの新アンコール曲「ニュー・ウェーブ」と続き、客席に降りて歌って踊るキャストたち。1公演を経たものの、ハイタッチがまだなんとなくぎこちない青学レギュラーがほほえましい。

1506_tenimyu_01.jpgなんだかんだ買ってしまう生写真…。

 開演前は、「もし気になる子ができたら生写真を購入しよう」と軽い気持ちでいたが、お見送りが終わるやいなや、気がつけば物販コーナーへと足を運んでいた筆者。購入したのは、初々しい挨拶が可愛らしかったリョーマ役の古田一紀くん、ハイタッチをした際、不意打ちの笑顔がまぶしかった手塚役の財木琢磨くん、優しい笑顔の裏に芯の強さを感じた不二役の神里優希くん、華麗なアクロバットと無邪気な印象的だった菊丸役の本田礼生くんの計4人の生写真。特にお目当てのキャストがいなくても、終演後には必ずといっていいほど気になる役者ができてしまうのが“テニミュマジック”の恐ろしいところ……。

「TEAM Live SEIGAKU」は、前評判ではネガティブな意見が目立っていたが、当日イベントに参加したファンに話を聞いてみると、「Twitterとかではいろいろ言われていたけど、テニミュが楽しくないはずがない」「超楽しかった!」「テニミュ最高!」と、十分にイベントを楽しんだようだ。

 本公演ではなかなか見ることができない、キャラクターの姿、そしてキャストの素顔を垣間見ることができた「TEAM Live SEIGAKU」。青学の次は、地区予選決勝で試合に敗れてしまった不動峰の「TEAM Live FUDOMINE」が開催される。“優勝親睦会”と銘打った青学に対し、敗戦した不動峰は“お葬式”状態なのか、会場設定は“校舎裏のコート”になるのか、ゲストにしゅんりー(テニミュMCでお馴染みの不動峰OBの高木俊氏)がやってくるのか……早くも次の開催に期待に胸が膨らむ。

 実は、2ndシーズン終了後、懐古厨と成り果て、3ndシーズンにはなかなか手が出せずにいた筆者。今回の「TEAM Live SEIGAKU」を観て、5月まで行われていた『青学vs不動峰』公演を観ていなかったことをこれほど後悔することとなるとは、思いもしなかった。家路へつきながらつい数分前の「報告・親睦会」に思いを馳せつつ、キャストのブログを漁り始めたのはココだけの話。ファンの方々なら、重々承知していると思うが、テニミュは一度足を踏み入れたら簡単に“3次元”には戻ってこられない。そう、テニスを嫌いになれる訳ないのだ。

 つまるところ、言いたいことはただ一つ。“テニスって楽しいじゃん!!”
(文/雌猫OB)

叩けば冷える 瞬間冷却剤 5枚

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次の不動峰は“熱そう”なので

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