2度目のギネス記録を達成した『シェンムー』に注目が集まる【ざっくりゲームニュース】

――毎日発表されたゲーム関連情報の中から、注目のネタをまとめてピックアップ。ざっくりわかるゲームニュース！

　まずは、ゲーム業界における前代未聞の記録が樹立されたニュースから。先日のゲーム見本市「E3」にて発表され、全世界のゲーマーの話題をさらったタイトル『シェンムーIII』の開発資金を募るクラウドファンディングが、「最も早く100万ドルを集めたビデオゲーム」としてギネスワールドレコーズに認定された。

『シェンムー』は1999年にセガが1作目をリリースし、2001年には2作目も発売されたアドベンチャーゲームで、自由度の高さとマップやオブジェクトの作り込みが国内外で評価されたタイトルだ。しかし、膨大な製作費に対して十分な売り上げを達成することがかなわず、2作目でシリーズ展開はストップ。未完となっていることを惜しむ声もファンから常々あがっている本作だが、先日の「E3」にて今回のクラウドファンディング企画が発表され、世界中のゲームファンを驚かせた。

　本タイトルの発表のあった今月16日、Kickstarterでのクラウドファンディングが開始されるやいなや、すさまじいスピードでカウンターが回転し、当日中に目標金額の200万ドルを達成。これによって正式に『シェンムーIII』開発がスタートされることとなり、7月18日までの期間に集まった資金次第では、各言語への対応、システムやエリアの追加などが実装される予定となっている。奇しくも、かつて「最も制作費のかかったビデオゲーム」として当時のギネスブックに記載されたこともある『シェンムー』だが、まさか再び制作費に関する話題でギネスに登録されるとは、誰も想像しなかったことだろう。なお、『III』の完成予定は2017年末とのことだが、二度あることは三度ある、ということでゲームの完成はもちろん、さらなるサプライズでのギネス登録にも期待が寄せられる。

　続いては、アプリゲームのSNSシェア機能が引き起こしたちょっとした騒動の話題。その発端となったのは、マンガ家の押切蓮介氏がキャラクターデザインを手がける『オタサーの姫～僕らの姫はデリケート～』というスマートフォン向けアプリ。本作は“オタサーの姫”をチヤホヤして姫のカリスマ度を上げていくという斬新な育成ゲーム。今月17日、兵庫県西宮市役所の公式Twitter（@nishinomiya_shi）がこのゲームのシェア機能によるものと思しきツイートを発信。その後、「意図しないツイート」が発信されたとして削除した。報道では何者かに乗っ取られた可能性があるとされたが、『オタサーの姫』開発の公式Twitter（@pittite3）は、アプリに自動ツイート機能はないと説明。プレイしていたであろう職員宛てに「オタサーの姫」Tシャツを送るという。アプリユーザーからも「シェアボタンを間違えて押したんだろ」「乗っ取りではなく誤爆では」「西宮市役所には姫がいるのか」といった声が上がった。一方の西宮市広報課は「原因は調査中で、乗っ取りとは断定していない」と釈明。真相が明かされるかは不明だが、少なくともアプリゲームの安全性は保たれているよう。この騒動を逆手に、新たなユーザーが発掘されるかもしれないが……。

　最後に本日、コナミデジタルエンタテインメントは新作音楽アーケードゲーム『MUSECA（ミュゼカ）』のロケテストを東京レジャーランド秋葉原1号店にて行った。“BEMANI”シリーズ最新作となる本タイトルは、テーマに「音楽ゲーム×イラスト」を掲げており、人気のコンポーザーとイラストレーターによるサウンドとビジュアルのコラボレーションをウリにしている。同社の現行機種『SOUND VOLTEX III GRAVITY WARS』と連動するイベントも企画中で、こちらもファンにとっては見逃せない内容になりそうだ。なお、ロケテストは今月21日まで開催されているため、気になる人はこの週末に足を運んでみるとよいだろう。

■今回紹介したゲーム情報関連のサイトなどは以下より。
・『シェンムーIII』公式サイト
http://shenmue.link/
・『オタサーの姫～僕らの姫はデリケート～』ダウンロードページ
https://itunes.apple.com/jp/app/id978373028
https://play.google.com/store/apps/details?id=tetsuo.shibu.otacir
・『MUSECA』ティザーサイト
http://p.eagate.573.jp/game/museca/msc/teaser/
（※『MUSECA』の正規の表記は「U」の上にアキュート・アクセント）