『恋をしてはいけないゲーム、振られてもきみに恋をする』「これなんてエロゲ?」なライトノベル

「これなんてエロゲ?」という定番ワードが頭をよぎるMF文庫Jのライトノベル『恋をしてはいけないゲーム、振られてもきみに恋をする』(KADOKAWA メディアファクトリー)。“兄妹もの”に人生を捧げているといわれるイラストレーター・三上ミカさんの表紙絵が全力すぎます。

 オビを外せば紐だけ! おまけにカラー口絵も全力……特にパンツの描き込みが! オビに「このままじゃ私、おかしくなっちゃう」と書いてありますが、ラノベなのに想定外の過激さに、筆者も買う前からおかしくなりそうでした。

 主人公・神城求無のスマホに一通のメールが届いたところから、物語は始まります。メールの件名は「235711131719」という数字。

 それは、かつて初恋の相手・白雪涼香と二人だけで交わした約束の言葉。メールをタップすると、謎のアプリが起動します。そこには、「いちじく」「林檎」「葡萄」など7つの果物のアイコンが並びます。メールには、それは求無と少女たちの繋がりの深さを示すもので、これを使って「ゲーム」のエンディングを迎えてほしい旨が書かれていました。

 そんな謎のメールに続き、新たな異変も。突然、家にやってきた少女・四季美樹は、求無のことを「おにーちゃん」と呼び、家に居着いてしまいます。と同時に、アプリからは「葡萄さんと繋がりました」という通知が。さらに、隣に住むクラスメイト春日井律花と道でぶつかれば「林檎さんとつながりました」。隣のクラスの休みがちでレア度の高い美少女と出会えば、「棗椰子さんと繋がりました」。自ずと求無は彼女たちがゲームの参加者であることを理解します。一方のヒロインたちは、ゲームのことなど知るよしもありません。

 こうして、謎をはらんだまま「ゲーム」は幕を開けます。さらに、ゲームの謎と共に読者を興奮させる要素も。“自称・妹”美樹の過激なエロさです。序盤では求無をベッドに縛り付けて「今度こそ観念して、美樹のおにーちゃんになってね?」と、いきなり始まる逆レイプ風プレイ。ラノベのはずなのに、パンツを見せるだけじゃなく求無の顔にお尻を押し付けてきます。

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 現れた装飾の多い赤と黒の派手なパンツを隠そうともせず、俺の口を塞ぐようにして顔面に押しつけてきた。
 パンツの生地越しに、少女の湿気を感じる。

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 エロゲならこのままノルマ(エロ)シーンですが、本作はラノベ。メインテーマは「ゲーム」の進行なので、求無の貞操(?)は守られます。でも、美樹の過激な行為はさらに続きます。そんなギリギリ感もたまりませんね。

 ほかのシーンでは、こんなセリフも。

「いや、だって、おにーちゃんのパンツ見つけたら、嗅ぐよね?嗅ぐよ。それが妹の義務というものだし、使命感にも似た掟だもの」

 ここまでくると、ミステリアスな「ゲーム」がどういうものなのか……というメインテーマへのワクワクより、次はどんなギリギリのエロ展開が? というドキドキが! 中学生設定の妹(自称)が、自分の洗濯していないパンツを嗅ぐ! なんてフェティシズム……。

 ラノベという手段で何かに挑戦しているとしか思えないほど、過激な本作。もう我慢できないので、エロゲでやってくれませんか?
(文/大居 候)

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