『パズドラ』に続き、『刀剣乱舞-ONLINE-』のイラストレーターにクレームが殺到…公式が声明を発表する事態に

150617_torabu.jpg今回声明を発表した『刀剣乱舞』原作ツイッターより。

 人気ブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』(以下、『刀剣乱舞』)に登場するキャラのイラストをめぐってイラストレーターに批判が殺到し、話題を集めている。

 事の発端となったのは、今月13日、同作の人気キャラ・鶴丸国永のイラストレーター・Izumi氏(@izumi516)が自身のTwitterで鶴丸国永の後ろ姿のイラストを公開したこと。このイラストで鶴丸国永の帯の結び方が「カルタ結び」であると判明し、一部のユーザーが「カルタ結びは男がやると男色受けみたいな意味がある」と指摘。実際、カルタ結びは江戸時代ごろ、若衆(衆道において性行為での受け手の役割をする側の少年)や女性がしていた帯の結び方という諸説がある。これが一部のファンの間で物議を醸した結果、Izumi氏はTwitterで「深刻の認識不足でそこまでマナー違反なことがあると思いませんでした」(原文ママ)と謝罪、8月に発売する公式設定画集『刀剣乱舞絢爛図録』(ニトロプラス)ではカルタ結びではない鶴丸国永のイラストを掲載すると発表した。

 今回の騒動を受け、今月16日に『刀剣乱舞』原作ツイッター(@tkrb_ntr)も声明を出すことに。声明では、多数問い合わせがある鶴丸国永のイラスト(帯)について、すでに「ゲームに実装されているイラストは差し替えを行う予定はない」ことと、「『刀剣乱舞絢爛図録』に収録される鶴丸国永のイラストも現状の帯の結び方(カルタ結びのまま)で収録する」と知らせた。

 加えて公式は「今後『刀剣乱舞-ONLINE-』のイラストやキャラクター設定に関しましては直接イラストレーター様へのお問い合わせはお控えくださいますようお願いいたします」というアナウンスも残している。以前にも『刀剣乱舞』では、同作に登場する加州清光と大和守安定のイラストが「トレパクだ」とイラストレーターにクレームが殺到し、ニトロプラスの代表取締役・小坂崇氣(でじたろう)氏が「トレースではない」という旨の声明を発表する事態も起きている。

 このように、公式ではなくTwitter経由で直接イラストレーターにクレームを入れるという事例がたびたび見られる。最近では人気パズルRPG『パズル&ドラゴンズ』でも、イラストレーターのTwitterが炎上し、イラストを修正するという騒動があったばかり。

 今回の件については、Izumi氏への非難に対し「絵師さんに文句言う人がいるのが理解できない」「公式が一度OKを出しているイラストをファンがいちいちギャーギャー言うのはナンセンス」と苦言を呈す声が多数上がっている。中にはイラストレーターに対して、「イラストをアップしてくれるのはうれしいけど、『刀剣乱舞』は過激なファンも多いから、控えたほうがいいのでは…」といった意見まである。

『パズドラ』の件に『刀剣乱舞』も続く形となってしまったが、ネットでは“文句を言えば修正されるかも”という考えも問題視されている。そのことを踏まえると、今回『刀剣乱舞』公式がユーザーの指摘を鵜呑みしなかったのは英断だったのかもしれない。

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