『台風のノルダ』舞台挨拶で、芸能マスコミの態度にファンからはブーイング! 過去には紺野あさ美目当てで一悶着も

2015.06.13

台風のノルダ」公式サイトより。

 

 今月5日、劇場短編アニメーション作品『台風のノルダ』初日舞台挨拶が開かれた。この日はマスコミも多く取材に訪れる現場となったが、一部の芸能記者たちの態度に観客からは不快感を表す声も聞かれたという。

『台風のノルダ』は、新進気鋭の20代スタッフが集まるアニメーションスタジオ「スタジオコロリド」2年ぶりの劇場新作。フジテレビ「ノイタミナ」枠のアニメを観ている人ならお馴染みの、イスに座った少女が画面の前に向かってくるスペシャルムービー『ポレットのイス』などで知られている。今回、スタジオジブリにて『借りぐらしのアリエッティ』や『風立ちぬ』に参加したアニメーターの新井陽次郎氏が初監督を務めるということでも、注目を浴びている作品だ。

 この日の劇場には主人公の声優を務める俳優・野村周平のほか、新井監督と、同時上映作品『陽なたのアオシグレ』監督で本作のキャラクターデザイン・作画監督を務めた石田祐康氏が登壇。若手注目株の俳優・野村の声優初挑戦ということで多くの芸能マスコミが集まったが、一部はあからさまな野村目当てだったようだ。舞台挨拶に訪れていた観客が憤る。「新井監督も石田さんも約1年かけた制作への熱い思いを語っていたんですが、野村さんの話以外に興味がないのか、お2人がしゃべっているときに記者数人が携帯を取り出してゲームやLINEをしているのが目につきました。せっかくお2人が良い話をしてるのに、雰囲気が台無しでした」

 芸能媒体を呼びこむため、アニメ系作品に有名人を起用することなどはままあるが、芸能マスコミが現場を“荒らす”ことも少なくない。例えば、“WUG”の愛称で親しまれているアイドルプロジェクト「Wake Up, Girls!」が初めて世に登場したアニメ映画『Wake Up, Girls! 七人のアイドル』2014年1月の舞台挨拶では、こんな出来事も――。

「この日の舞台挨拶は元モーニング娘。の紺野あさ美アナウンサーが司会を務めたのですが、当時、彼女は一部スポーツ紙でプロ野球の広島・野村祐輔投手との熱愛が報じられていました。報道以降、初めて公の場に出てくるとあって、多数の芸能マスコミが駆けつけました。事前の呼び込みではキャストさんの写真のチェックがあるという話だったのですが、紺野アナにしか興味がなかった芸能マスコミは現場でPR会社スタッフに詰め寄って、強引にルールを変更させるという一騒動があったんです。ワグナー(WUGファン)はマスコミが多かったので記事を楽しみにしていたようですが、結果ニュースになったのは紺野アナのことばかり。キャストの話には触れられず、作品の本筋とは関係のない記事が多く出回るハメになってしまいました」(アニメ系ライター)

 これまでも批判が上がることもあったアニメ系作品への有名人の起用。作品や普段なかなか前に出ない声優のトークを楽しみたいファンにとっては、トーク時間を削られるなど、弊害もあるよう。“台風の後”のようにスカッとはいかない話だろう。

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