ソニー製HMD「Project Morpheus」用ソフト第一弾ラインナップにパズルアドベンチャーゲーム『GNOG』がリスト入り
2015.06.14
来年に機器の発売が予定されているソニーのHMD開発プロジェクト「Project Morpheus」で第一弾にリリースされるゲームが明らかになった。そのうちのひとつはちょっと風変わりでカラフルなパズルゲームらしいというのだが……。
■色彩豊かでアーティスティックなパズルアドベンチャーゲーム『GNOG』
来年の上半期にリリースされるソニー「Project Morpheus」のHMDだが、ハードはもちろんのこと、第一弾ラインナップのソフトがいったいどんなものになるのかにも大いに注目が集まるところだ。そして先日、そのラインナップの1本のソフトが明らかになった。Double Fineレーベルで販売される『GNOG』である。
「Playstation.Blog」の6月4日の記事によれば、この『GNOG』は“特殊な種類のパズルアドベンチャーゲーム”で、カラフルな色彩で描かれたそれぞれ独特なキャラクターを携えたモンスターたちの頭の表と裏を探索し、相互に作用させ合いながら謎を解いていくゲームということだ。
この『GNOG』を手がけるデベロッパーはカナダ・モントリオールを拠点とし、4人のスタッフで運営されている「KO-OP」だ。
「このモンスターたちの頭の中はとてもユニークで、それぞれ異なるパズルと音風景を持っており、ゲームの中でのさまざまな“発見”を遊びながら楽しめることに重点を置いています」と同社のサレン・ダボス氏は「The Verge」の記事で述べている。またダボス氏は『Windosill』や『FEZ』といったアクションパズルゲームや、『Polly Pocket』や『Mighty Max』の世界観からも大きな影響を受けたということだ。
『GNOG』は「Project Morpheus」版のほかに、プレイステーション4専用ソフトとしてもリリース予定リストに載っており、通常のディスプレイでもプレイできる可能性は高そうだ。そしてもちろん発売は「Project Morpheus」と同じく2016年の上半期ということになる。いったいどんなゲーム体験ができるのか楽しみに待つことにしたい。
■「Oculus Rift」はマイクロソフトと連携強化
一方、同じく来年に発売されるOculus VRの「Oculus Rift」の最新情報も何かと賑やかだ。先日開催された発表会において、コンシューマ製品版のOculus Riftの仕様が明らかになったのだ。
外観のデザインに大きな変更はないものの、ユニークな形状の専用コントローラ「Oculu Touch」が発表されている。実際にゲームをする際のプレイスタイルがどんなものになるのか見当がつきやすくなったと言えそうだ。しかしながら基本的にはXbox Oneのコントローラを用いる操作スタイルになり、製品版にはこのXbox Oneのコントローラが1個同梱されるということだ。
システム的には「Windows 10」との連携がこれまでの予想以上に強化されていることが判明し、開発においてマイクロソフトとの結びつきが強くなっていることが明らかになった。発売時期に関しては、2016年の第1四半期、つまり1月～3月内であることが発表された。とすれば「Project Morpheus」よりも数カ月早く市場に登場することになりそうだ。ちなみに専用コントローラはOculus Riftと同時発売ではなく、やや遅れて同年半ば頃になるとのこと。
いずれにしてもソニー、Oculus VRの両社は6月16日から米・ロサンゼルスで開催される「E3 2015」で自社のHMDに関するさらに詳細な情報を公開することは想像に難くない。いよいよ具体的な姿が明らかになってきた各社HMDの動向に今後も注目していきたい。
（文／仲田しんじ）
【参考】
・The Verge
http://www.theverge.com/2015/6/4/8729263/gnog-ps4-morpheus