議論は変わらず平行線 「別冊コロコロ」“お色気マンガ”をめぐって、ネットではまた大論争

 子ども向けマンガ雑誌「別冊コロコロコミックSpecial」(小学館)の“お色気マンガ”をめぐって、現在ネット上では侃々諤々の論争が起こっている。

 議論を呼んでいるのは、4月30日発売の「別冊コロコロコミックspecial」6月号に掲載された鷹岬諒のマンガ『ももいろ討鬼伝モモタロウくん』。本作は「コロコロなのにエロすぎる」と、ネットでも話題になるなど、“お色気マンガ”として知られている。そんな本作の6月号掲載分には、小人化した主人公がハプニングで女性キャラの股間や胸に押しつぶされそうになったり、「女豹のポーズの刑」「大人なのに体操服の刑」といった術をかけられた女性キャラが恥じらうシーンが。これに嫌悪感を抱いた読者が、当該シーンの写真付きでTwitterに投稿。特に、恥じらう女性キャラに対してサブキャラが面白がってスマホで写真撮影する“セクハラ描写”を糾弾した。

 この投稿に対し、「明らかに子供向けの雑誌であからさまなセクハラ描写を描くのはどうかと思う」と、セクハラ意識のない描写を問題視する同調意見が上がる一方、この影響を懸念する保護者に対して「マンガ家に文句言う前に、親がしつけをすればいい」といった声が上がった。

 そもそも、「恥じらう女性を面白がって撮影する」という“セクハラ描写”への問題意識に端を発する今回の騒動。その後、騒ぎが大きくなるにつれ、「コロコロはいつから成人向けになった」「コロコロコミックって、今こんなエロマンガ化してんの……絶句」など、幼年向けマンガ誌での“お色気描写”自体に対する反発と、一方の「エロは子どもの成長には必要」「これくらいのエロなら許してやれよ…」といった擁護意見が大半を占めることに。最終的には、“お色気描写否定派”と“お色気描写容認派”、それぞれがそれぞれの主張をする形で炎上が続いている。

 そして、作者の鷹岬諒は今月7日、自身のTwitter(@takamisakiryou)で「昨夜は某二次会にて、(中略)ネットを騒がしてしまっている、例の件で励ましのお言葉をいただき嬉しかったです」とツイート、8日には「モモタロウくんへ、数多くのご意見・ご指摘をいただきありがとうございます。(中略)批判的な方がたのご意見も、大変勉強になります。感謝しております」と、読者の意見を作品作りに生かしていくというコメントを残した。

『ももいろ討鬼伝モモタロウくん』に限らず、マンガ内のエロ描写は炎上することも多い。その大抵の議論が平行線をたどって、いつの間にか忘れられていくように、今回も“お色気描写の是非”をめぐって喧々囂々、終わっていきそうだ。

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