「首にコード刺すの?」『攻殻機動隊ARISE』や『ギャグマンガ日和』など…相次ぐ“2.5次元化”不安はやっぱり再現度!?

1506_kokakugeki.jpg舞台『攻殻機動隊ARISE』公式サイトより。

 近年、ミュージカル『テニスの王子様』や舞台『弱虫ペダル』など、いわゆる“2.5次元ミュージカル”が盛り上がりを見せている。そんな中、今月4日に大人気ギャグマンガ『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』(以下、ギャグマンガ日和)が、続く5日には劇場アニメ『攻殻機動隊ARISE』の舞台化が報じられ、大きな話題となった。

『ギャグマンガ日和』は、歴史上の偉人、おとぎ話の登場人物に加え、ウサギの名探偵少女、売れない新人アイドルなど、増田こうすけが生み出したおかしなキャラクターたちのシュールなやりとりで人気を博すギャグマンガだ。過去にアニメ化され、連載15周年を迎えた今もファンを魅了し続けている。

 一方の『攻殻機動隊ARISE』は、ハリウッドでの実写映画化も決まっている『攻殻機動隊』の現行シリーズ。『攻殻機動隊 新劇場版』が6月20日より全国で公開されるなど、士郎正宗による原作誕生から25周年を迎え、2015年は今まで以上の盛り上がりと展開を見せている。

 どちらもファンにとっては嬉しいニュースであるはずだが、今回の舞台化に対しては、初の試みだけに不安が拭いきれないよう。『ギャグマンガ日和』については、「あのスピード感出るのかね」「並の役者じゃ、あのテンポでやれないだろ」「独特の空気をアニメ化したのはすごいと思ったけど、編集できない舞台はなぁ…」などという声が上がる。かたや『攻殻機動隊ARISE』も、「ネットにダイブする素子を舞台でどう表現するんだろう」「首にコード刺すの?」「アクションシーンとかどうすんだよ」など、演出への不安が浮き彫りとなっている。この2作品に対する反応で共通しているのは、“原作の面白さを本当に再現できるのか?”という点だ。

 ギャグマンガである『ギャグマンガ日和』では原作の持つ圧倒的なテンポとスピード感を、ハードSF的な『攻殻機動隊ARISE』ではあの世界観を、どうやって舞台で表現するのか? ファンの不安は尽きない。

 しかし、これまで“2.5次元ミュージカル”は女性ファンの多さでも注目を集めてきた。そんな中、男女問わず人気を誇る作品たちが舞台化され、成功を収めれば、“2.5次元ミュージカル”に今よりも多くの男性ファンを呼びこむかもしれない。それぞれの舞台は、『ギャグマンガ日和』が9月、『攻殻機動隊ARISE』が11月より公演開始。この舞台が成功し、ぜひ“2.5次元ミュージカル”の新たな可能性を示してほしいものだ。

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