実物大「ハルクバスター」をファンが2カ月かけて完成! 中国でも高まる“アベンジャーズ熱”

2015.06.15

 秋葉原などで人気を集めるフィギュアは概して小さくて精細なイメージがあるが先日、中国では巨大で精巧な「ハルクバスター」のフィギュアがお披露目されて話題を呼んでいる。

■全長3.4メートル、重量500キロの実物大ハルクバスターが完成

 マーベル・コミックスが発行する各種のコミックスに登場する人気ヒーロー・アイアンマン。彼が特に手強い相手と闘う際に着用する強化アーマーが、この「ハルクバスター」だ。

 このハルクバスターの実物大のフィギュアを2カ月かけて製作したのは、中国の美術教員のシン・イーラウ氏である。約100種類ものグラスファイバー製のパーツを自作して組み合わせて細部も見事に再現し、全長3.4メートル、総重量はなんと500キロに及ぶという巨大なハルクバスターのレプリカを完成させた。イーラウ氏は同時にアイアンマンのフィギュアも製作したが、こちらは実物大ではないようで、見たところ身長は1メートルほどだろうか。

 中国で5月12日に劇場公開(日本では7月4日公開予定)された『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(Avengers: Age of Ultron)』の予告編を観た時点でイーラウ氏に創作意欲が芽生え、自由になる時間をすべてこのフィギュア作りに注ぎ込み、友人の手も借りながら2カ月で作り上げたということだ。

 実物大の重厚なフィギュアの迫力には圧倒させられるばかりだが、目の部分をはじめ、ボディの各部分に仕込まれたライトの明かりもこの威容を効果的に演出している。

 中国ではこの『アベンジャーズ』シリーズの人気がきわめて高く、今回の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』はオープニング初日だけで40億円以上という驚異的な興行収入を記録したとされる。この実物大ハルクバスター登場の背景には、中国で昨今急激に高まっている“アベンジャーズ熱”という症状(!?)もありそうだ。

■映画にフィギュアにイベントとこの夏『アベンジャーズ』がアツい

 一方、映画の公開に先駆けて4月13日に米・ロサンゼルスのハリウッドで開催された「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン ワールドプレミア」では、このハルクバスターの1/4(高さ約85センチ)スケールフィギュアが展示されて注目を集めたという。

 1/4スケールということで迫力は実物大に叶わないものの、リモコン操作でコックピット部分が開閉する機能が備わっており、作動させる度に会場を沸かせたようだ。ちなみに製作したのはシンガポールを拠点としているメーカー「ComicaveStudios」社である。

 また、香港が拠点のフィギュアメーカー「ホットトイズ」からは1/6スケール(高さ約55センチ)のハルクバスターが来年に発売を控えている。業界トップクラスの技術による光沢感あるメタリック塗装はもちろん、30カ所以上あるボディの可動部と16カ所に埋め込まれたLEDライトによって臨場感溢れるバトルシーンを数多く再現できるということだ。

 そして7月4日の本編公開を記念して、体感型エキシビション「アベンジャーズ200%ホットトイズ」が7月4日から7月20日までの間、六本木・泉ガーデンギャラリーにて開催される。なんとハルクバスターvs超人ハルクの激突シーンを再現した等身大フィギアの展示も予定されており要チェックだ(入場無料)。……ということで、この夏は何かと『アベンジャーズ』関連が騒がしくなってきそうである。
(文/仲田しんじ)

【参考】
・Smash
http://www.smash.com/chinese-man-builds-epic-11-foot-tall-iron-man-hulkbuster-replica/

・シネマカフェ
http://www.cinemacafe.net/article/2015/05/19/31306.html

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