「金儲けできればいいとしか考えてなさそう」!? 『刀剣乱舞-ONLINE-』公式コミックアンソロジーにファン激怒

2015.06.04

『刀剣乱舞-ONLINE-アンソロジー~初陣~』(KADOKAWA[エンターブレイン])

 人気ブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』(以下、『刀剣乱舞』)の公式コミックアンソロジー『刀剣乱舞-ONLINE-アンソロジー~初陣~』(KADOKAWA エンターブレイン)が6月1日に発売された。だが、ネット上には「クソ萎えた」「よくこんなもので金を取ろうとするわ」と、本書に対する不満の声が相次いでいる。

『刀剣乱舞-ONLINE-アンソロジー~初陣~』は、刀を擬人化した“刀剣男士”たちのイラスト、マンガが収録されている。参加作家には、コミック版『腐女子彼女。』(KADOKAWA エンターブレイン)で知られる神葉理世など、商業誌でも活躍する作家が名を連ねており、発売前からファンを中心に注目を集めていた。また、“本作初のコミックアンソロジー”ということもあって、発売直後売り切れとなる書店が続出した。

 だが、そんな本書について、ネットでは「公式本とは思えない」「ちゃんとチェックしているの?」といった酷評が続出。なんでも、一部の作品で刀剣男子の一人称や口調が間違っているとのこと。実際に本書を見てみると、ゲームではタメ語口調の燭台切光忠や石切丸が敬語で話していたり、燭台切光忠の一人称が僕から俺になっているなどの描写が確認できる。

 本書には「※本書掲載作品は、PCブラウザゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」をそれぞれの作者が独自の解釈に基づき制作したものであり「刀剣乱舞-ONLINE-」における公式見解ではございません。」といった注意書きがあり、ネットにも「あくまで二次創作なんだから多少は仕方ない」「気にしすぎ」といった声も見られる。だが、本書が“公式”と謳っているだけに、「ちゃんと公式も確認しろ」「作品も知らない作家が描くんじゃねえ」と炎上。これを受けて、ファンからは「買わなくて正解だった」「批判されているから買わない」といった声も上がっている。

『刀剣乱舞-ONLINE-アンソロジー~初陣~』は、乙女ゲーム誌「B’s-LOG」創刊13周年記念として企画されたもので、公式ムック『刀剣乱舞-ONLINE- 描き下ろし付録つき公式スタートブック』(共にKADOKAWA エンターブレイン)も先月発売されたばかり。だが、公式ムックも“内容が薄い”と批判が集まっており、それに続く形となってしまったため、ネットには「金儲けできればいいとしか考えてなさそう」との声も。

 人気に便乗したという印象が拭えない本書だが、同企画では今秋にノベル&イラストアンソロジーも発売される予定となっている。次こそはファンを裏切らない作品になると期待したい。

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