声優誌レビュー「Pick-up Voice」2015年7月号

声優誌「Pick-up Voice」が大プッシュ!? 盛り上がる男性声優・音楽レーベル「Kiramune」

――昨今の声優人気に伴い、気がつけば声優専門誌も定期・不定期を合わせて10誌以上が刊行されている。そんな“声優誌 群雄割拠”の時代にあって、各誌はどのような記事・企画をとりあげているのだろうか? 主要な声優誌を中心に、目玉記事や気になる企画などを紹介しつつ、各誌の特徴を分析していく――

男性声優・音楽レーベル「Kiramune」Pick-up Voice」(音楽専科社)2015年7月号。

■「Pick-up Voice」2015年7月号
出版社…音楽専科社
発売日…5月26日(毎月26日発売)
価格……1139円+税
創刊……2007年

「Pick-up Voice」7月号の表紙&巻頭大特集はTrignal(トリグナル)。男性声優の音楽レーベルKiramune(キラミューン)に所属する江口拓也木村良平代永翼によるユニットで、特集内容は6月に発売される2ndミニアルバム『One step forward』について。

 今月は恒例の裏表紙&巻末特集を置かず、裏表紙に『One step forward』の広告を掲載するなど、同誌のプッシュが窺えるTrignal。「Pick-up Voice」は「声優グランプリ」(主婦の友インフォス情報社)や「声優アニメディア」(学研パブリッシング)と比べて、Kiramuneの特集が多いのが特徴で、過去には「Pick-up Voice EXTRA Kiramune SPECIAL」と題して、増刊誌で専門の特集を組むほど(なお、「Kiramune SPECIAL」の第2弾は7月に発売予定)。

 そもそもKiramuneは、ランティスとバンダイビジュアルのレコードレーベルで、2009年に誕生。レーベル発足時はCONNECT(岩田光央鈴村健一)、入野自由神谷浩史の1ユニット計4名だったが、現在は4ユニット計11名にまで拡大。毎年開催される「Kiramune Music Festival(通称「キラフェス」)」でも、初年度はNHKホール(収容人数3800人)の1公演から、現在では横浜アリーナ(収容人数1万7000人)の2daysへと成長を遂げている。

 なお、Trignalのメンバーでもある代永翼と言えば、5月4日に声優・西墻由香との結婚を発表したばかり。まぁ、今回のインタビューでそのあたりの話題に触れられることはなかったのだが、同レーベルには岩田光央や鈴村健一など、女性声優と結婚している声優もチラホラいるわけで、声優同士の結婚ってやっぱ多いんだなと思った次第です。機会があれば、いずれは声優の結婚についても触れてみたいところです。

 さて、そのほかで気になったのは同誌の貴重な連載枠「Headphone Club」。同コーナーの概要は「声優がお気に入りのヘッドホン&イヤホンを見つけるため、秋葉原を探訪」というもの。2015年1月号からスタートし、2月号でも掲載されていたが、どういうわけか5カ月沈黙し、今回の7月号で久しぶりの第3回が行われた格好だ。

 声優誌にはいろいろな連載があるが、大きく“声優ありき”と“企画ありき”の2種類に分けられる。前者は人気声優・旬な声優を扱う枠と考えられ、後者は編集部の企画力の見せどころと言える。後者では、たとえば「声優グランプリ」の「LOVE MEGANE」や「へあちぇん!」などは、その好例だと思うし、今回の「Headphone Club」もまた音楽専科社らしい企画だなと感じた。

 そういう意味で「Headphone club」は、「声」を扱う声優たちに対し、「音」へのこだわり・価値観を聞き出す絶好の機会であり、非常に興味深いページとなりそうなのだが、残念ながら少し内容が薄い気が……。現状、商品紹介や店舗紹介のカラーが強いので、もっと声優たちを掘り下げられたら、より面白いページになると思った。

 ちなみに同コーナー第3回のゲストは、同誌5月号でも取り上げた「声優連盟うたうたい」のみなさんでした。まだ他誌でお見かけする機会がほとんどない彼女たちですが、ぜひ今後とも頑張ってほしいと思うのです。
(文/神楽坂隆)

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