プレイ動画を見ただけで判断!? “残虐ゲーム規制法案”をぶちあげた松沢成文参院議員がすがる“過去の栄光”

 さらに松沢議員が無知を露呈したのは、同年の11月のことだ。当時、神奈川県知事だった松沢知事は全国知事会を代表してCESA(コンピュータエンターテインメント協会)・CERO(特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構)に「家庭用ゲームソフトの販売等に関する自主規制について関係業界に対する要請」を提出。この席で松沢議員はさらなる規制の夢も語った。

「将来的には、CEROのレーティングを参考にした団体指定(註:条例で指定した審査団体の基準で有害指定の有無を決める方式)を条例化する方針で検討している」

 これに反応したのが、当時の武藤春光CERO理事長。

「CEROでは、規制ありきでレーティングしているわけではない」

 と、ピシャリと返したのである。この席で、松沢議員はさらに失言を重ねている。

「CEROでは、アダルトは扱っていらっしゃらないのですか?」(松沢議員)

 家庭用ゲーム機とアダルトゲームが別個の審査団体となっていることは、当時でもネットを検索すれば、すぐに知ることができた情報。松沢議員は、まったくの無知を晒した格好となった。

 そんな松沢議員が、今度は国会で亡霊のようにゲーム規制を訴え始めた理由は何か?

「松沢議員は、昨年のみんなの党の解党にともなって次世代の党に入党しましたが、支持基盤は脆弱です。そこで注目を集めるような政策と考えて、過去の実績があるゲーム規制を再び主張しているのでしょう。とはいえ、今さらこんな主張が支持を集めるとは思えません」(とある新聞記者)

 やっぱり“過去の栄光”にすがっても、何も成果はないようだ。
(取材・文/昼間 たかし)

【筆者補足:松沢議員の全発言は「二次元規制問題の備忘録」(http://nijigenkisei.ldblog.jp/archives/44113433.html)にて、全文が掲載されている】

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