EXILE・AKIRA『マッドマックス』最新作での“声優初挑戦” は自分でも疑問!? それでも有名人が使われる理由

 今年6月20日から公開される映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。先立って、同作の主人公・マックス役の日本語版吹き替え声優にEXILE・AKIRAの起用が発表され、ネット上ではブーイングの嵐が吹き荒れた。この話を知ってか知らずか、今月20日に公開アフレコ会見が行われ、当のAKIRAからは困惑ともとれるコメントが飛び出した。

 映画『マッドマックス』といえば1979年に第1作が公開され、映画界では主演を務めたメル・ギブソンの出世作となったことで知られている。実は、日本のサブカル的にも、その“世紀末的”な世界観がさまざまな作品に多大なるインスピレーションを与え、のちに「週刊少年ジャンプ」で連載されたマンガ『北斗の拳』(集英社)や、名作RPGゲーム『メタルマックス』にも色濃く反映されるという、いわば元ネタのような作品なのだ。今回の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、1985年のシリーズ3作目『マッドマックス/サンダードーム』から約30年の時を経ての続編。それだけに待ちに待ったファンの間では、その世界観に合う声優を! という期待が高まっていた。そんな中でのAKIRAら有名人の声優起用発表だった。

 本作のマックスを演じるのは英国の俳優トム・ハーディだが、ハーディの声は低めなことで知られている。しかし、先述の会見でAKIRAは「テンション上がっちゃうと声が高めになったりとか、もともとトム・ハーディほど渋さがあるわけでもない」と、自分でも今回のキャスティングに首をかしげているともとれるようなコメントをしていたという。取材に訪れていたワイドショースタッフも「AKIRAさんも世界観を崩さないよう、自分の年齢を上げるように演技をしたそうで、苦労したみたいですよ」と語る。

 AKIRAのように、洋画の日本語吹き替え声優として有名人が起用されることは多い。しかし、“一体なぜ?”と、疑問を持ちたくなるようなキャスティングもしばしば。このことについて、ある映画ライターはこう解説する。「有名人を起用すれば、その有名人の固定ファンが観に来てくれることが多く、動員も見込みやすい。それに会見をすれば、マスコミが取材に訪れる。キー局などが多く来てくれればしめたもの。CMを打つより安上がりに全国へ向けて作品を紹介できる」と、作品の世界観を大切にするよりも、まずは作品を知って観てもらうことを優先しているという事情があるようだ。

 声優初挑戦というニュースは数あれど、その後、続編でもない限り、再び実力で声優起用となった俳優や有名人はごく一握り。AKIRAにとって、これが声優としての“デス・ロード”作品になるのかどうか……。公開に注目が集まっている。

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