「週刊少年ジャンプ」情報レビュー

“原稿料は1ページ9000円~”「週刊少年ジャンプ」関連の新人発掘企画に注目

――発行部数約242万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からレビュー!

1505_jump26.jpg週刊少年ジャンプ公式サイトより。

「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2015年26号の表紙と巻頭カラーを飾るのは、新連載第3弾『デビリーマン』。2014年36号に同名読み切りが掲載され、今回の連載と相成った。読み切りでも好評を博した本作だが、連載前には意外な形でも話題に。集英社を特集した『探検バクモン』(NHK総合)5月13日放送回に作者・福田健太郎が顔出しで登場(参照)。その整った顔立ちから“イケメン”ということで、ネットで注目を集めたのだ。果たして、イケメンマンガ家の実力のほどは?

 今号の掲載順位は『デビリーマン』以下、『ONE PIECE』『暗殺教室』『レディ・ジャスティス』『僕のヒーローアカデミア』『食戟のソーマ』『ハイキュー!!』……と続く。前号では中盤まで落ち込んでいた『食戟のソーマ』だが、放送中のテレビアニメも追い風となったか、上位に食い込んだ。一方で、巻末連載の『磯部磯兵衛物語~浮世は辛いよ~』を除いた最後尾は『Ultra Battle Satellite』。前号でも芳しくない掲載位置だったが、新連載も出揃った今後、巻き返しに期待がかかる。

 今号の注目は、本誌184ページでも告知されている「第1回 少年ジャンプ+ 連載グランプリ」だ。5月20日より始まった同グランプリは、新人発掘サービス「少年ジャンプルーキー」による企画。必ず1本以上選出されるというグランプリ作品は、「ジャンプ」電子版の「少年ジャンプ+」にて即連載、コミックス化も確約されるという斬新な企画。読者投票と「ジャンプ」編集者による連載会議を通じて、グランプリが決定、即連載開始となるそうだ。

 あわせて注目したいのは、グランプリとなった場合の注意書きのひとつに“原稿料は1ページ9000円~”という記述があること。この金額、「ジャンプ」マンガ家を題材にしたマンガ『バクマン。』の劇中で、新人マンガ家の原稿料とされた数字と同額となる。フィクションの中で言及された「ジャンプ」新人マンガ家の原稿料が裏打ちされた形だ。

 ともあれ、先日には「第一回少年ジャンプに絶対載るギャグ賞!!」も開催されるなど、多様な新人発掘を試みる「ジャンプ」。こうした取り組みから、新鋭マンガ家が誕生するか、注目が集まる。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

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