他業種企業とのコラボも実現――企業公式アカウントが“オタクツイート”をする理由

1505_sharp.jpgシャープ株式会社の公式アカウント(@SHARP_JP)。シャープもロボット掃除機「COCOROBO」がアニメ『黒執事』とコラボを果たしている。

 近年、企業公式Twitterアカウントでの“オタクツイート”が注目を集めている。マンガ・アニメといったオタク市場とは関係のない企業によるオタクツイートが、オタク層から大きな反響を得ているのだ。

 企業公式アカウントでのオタクツイートが盛んになったのは、2013年頃から。代表的な例としては、アニメ・マンガキャラの誕生日を祝うというツイートで、毎年『テニスの王子様』の人気キャラ・跡部景吾の誕生日には、森永製菓の「森永チョコレート」(@MorinagaChoco)や「シャープ株式会社」(@SHARP_JP)が祝福のツイートを寄せて話題になった。ほかにも、「森永エンゼルパイ」(@angel_pie_)はエンゼルパイ好きだという人気声優・田村ゆかりのツイートに反応を示し、「タニタ」(@TANITAofficial)がゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』『刀剣乱舞-ONLINE-』に言及、「薬用せっけんミューズ」(@muse_japan)も『ラブライブ!』内の同名ユニット“μ’s”とかけてツイートするなど、企業公式アカウントによるオタクツイートは枚挙に暇がない。

一方、今月21日ごろには、Twitterで「#企業公式アカウント中の人あるある」というハッシュダグが流行。企業公式アカウントでオタクツイートを行っている“中の人”の苦労が明かされ、こちらも話題となった。このハッシュタグには「大多数社員に、遊んでいると思われている…。」(「シャープ製品/ネットサービス」[@SHARP_ProductS])、「業務にあんまり関係ない呟きがRTやふぁぼをいただく」(「MIKASA」公式[@mikasaindustry])といった声が上がっていた。

 こうした声がありながらも企業がオタクツイートを続ける理由には、高いPR効果があるとされている。オタクツイートについては、ネット上では好意的な声も多い。実際、前出の企業では「シャープ株式会社」が20万人以上、「タニタ」が8万人以上と、フォロワーはかなりの数に上る。また、中にはTwitterをきっかけに、オタク系企業とコラボを果たす企業も登場。体重計などの計測器のメーカーで知られる「タニタ」は、Twitterをきっかけにサンライズ(@SUNRISE_web)とコラボして、2014年3月にアニメ『TIGER&BUNNY』仕様の『タニタ体組成計』を発売。また「シャープ」は、自社のドラム式洗濯機とセガ(@SEGA_OFFICIAL)のアーケードゲーム『maimai』の形が似ていると、Twitter上で話題になったことをきっかけに、2014年のイベントでコラボしている。当然、こうした取り組みはネットでも注目を集めることとなった。

 オタク層からの支持を得るだけでなく、他業種企業とのコラボ企画にもつながっている、企業公式アカウントによるオタクツイート。一見すると“遊んでいる”と思われる仕事だが、その成果を見るに今後も企業の“オタクツイート”は続きそうだ。

他業種企業とのコラボも実現――企業公式アカウントが“オタクツイート”をする理由のページです。おたぽるは、アニメ話題・騒動の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!