ガチャガチャ界を席巻した「コスモス」のぶっ飛んだ景品ヒストリー

『コップのフチ子』の大ヒットをはじめ、趣向を凝らした景品で根強い人気を誇るガチャガチャ。2015年はアメリカからガチャガチャが輸入されて50年目となり、現在でも進化したガチャガチャの数々がトイショップや家電量販店など、あらゆる店頭をにぎわせている。

 そんなガチャガチャで、1970年代後半から1980年代の子供たちを熱狂させたのが「コスモス」のガチャガチャだ。コスモスは1977年に誕生し、全盛期には6万カ所に50万台のガチャガチャを設置し、年間180億円もの売り上げがあったという。1988年に倒産し、コスモス純正のガチャガチャは20年前に絶滅してしまったが、いまだに熱狂的なファンが多いのも特徴だ。赤字に白抜きでコスモスと書かれた筐体に見覚えのある人も多いだろう。今では懐かしの画像としても、ネット上などでたびたび登場する。

 5月20日に放送された『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)の人気コーナー「新3大○○調査会」では、そんなコスモスの景品を「新・3大 コスモスの冒険しすぎたガチャガチャ」と題し、時代の徒花となったコスモスのガチャガチャをフィーチャーした。

 このコーナーでは、ゴムの塊を黒く塗っただけの「月の石」や電卓をモチーフにしたアクセサリー「電卓ペンダント」(電卓は使用できないただの模型)、蛇口の模型「ビックリ蛇口」、「青木」と書かれたピンポイントなキーホルダー、ゲーム機のボタンだけを切り取った「16連打マシーン」などが紹介された。

 番組で取り上げられたのは、スポーツグッズの人気にあやかり、「長島一茂」(ママ)と明朝体で印刷された「サインボール」、スーパーカーグッズの学校への持ち込みが全国的に禁止になったことをうけて持ち込めることを優先して開発された、三角形や四角形の公式、分数の計算式などが描かれた「公式カー」、完成させると鍋焼きうどんの写真が出来上がる「ジグソーパズル」の3つ。

 一事が万事、こういったトリッキーな景品を開発しては子どもたちの射幸心を煽っていたコスモス。20年ほど前にコスモス純正のガチャガチャは絶滅してしまったようだが、その精神は現在のガチャガチャにも受け継がれているのではないだろうか。

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