“2.5次元ブーム”を支えるファンの存在…“2.5次元”を“二次元”にする「Sho-Comi」若手俳優マンガ化の背景を探る

1505_25musical.jpg舞台『弱虫ペダル』公式サイトより。

 今月18日、女性マンガ誌「Sho-Comi」(小学館)が2.5次元作品で活躍する若手俳優をモデルとしたマンガを掲載することを発表した。この企画は「Sho-Comi」と若手俳優の情報サイト「ビジュアルボーイ」、ラジオ番組『アポロン★』(TOKYO FM)内のコーナー「あいみみ」のコラボで行われるもので、マンガ化されるのは舞台『弱虫ペダル』に出演した太田基裕、廣瀬智紀、鳥越裕貴、ミュージカル『黒執事』で主演を務めた松下優也といった面々。“2.5次元化”ならぬ“二次元化”というわけだ。

 近年、ミュージカル『テニスの王子様』や舞台『弱虫ペダル』などを筆頭に、“2.5次元ミュージカル”【編注:一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会の定義に基づき、舞台作品も含む】は盛り上がりを見せている。今年は『NARUTO-ナルト-』が舞台化され、『東京喰種 トーキョーグール』『ハイキュー!!』(すべて集英社)の舞台も決まるなど、その注目度はますます高まるばかり。一見すると、2.5次元ミュージカルの人気を支えるのは“原作の人気”とも思えるが、実際にこのブームを支えている多くは、“2.5次元”をきっかけとした出演俳優のファンだという。

「2.5次元ミュージカルは世間からは『マンガやアニメを再現する』ということで注目されていますが、2.5次元ファンの場合、何より出演俳優に注目することが多いです。というのも、2.5次元はもともと原作マンガなどが好きで舞台を見に行って、出演俳優のファンになってしまい、それからは俳優自体を追いかけるようになる……なんてことがよくあります。逆に言うと、2.5次元作品の出演をきっかけに、多くの固定ファンを獲得する俳優も少なくないんです。これが、2.5次元ミュージカルが“若手俳優の登竜門”と言われる理由なのかもしれません。

最近は、特に舞台『弱虫ペダル』がすごいですね。原作も大人気作品なので、それまで2.5次元作品に興味がなかった層が会場に足を運んで、俳優のファンになって帰ってきますよ(笑)」(2.5次元作品ファン)

 2.5次元作品で人気となった俳優が出演するほかの舞台でも、チケットの入手が困難になったものも少なくないとか。また、2.5次元ミュージカル自体もキャストによってチケットの入手しやすさが如実に変わってくると、前出のファンは語る。今回、2.5次元出身俳優をモデルとしたマンガが話題となったが、これは当然ファンにとっても見逃せないものだろう。事実、ネット上では、「ちゃんとも(廣瀬)ともっくん(太田)がモデルのマンガとか絶対買う」といった声も上がっている。“2.5次元俳優の二次元化”の背景には、2.5次元ミュージカルが作り出す、アツい俳優ファンの存在があるようだ。

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