声優誌レビュー「Pick-up Voice」2015年6月号

花澤香菜人気の盤石さがわかる「Pick-up Voice」

――昨今の声優人気に伴い、気がつけば声優専門誌も定期・不定期を合わせて10誌以上が刊行されている。そんな“声優誌 群雄割拠”の時代にあって、各誌はどのような記事・企画をとりあげているのだろうか? 主要な声優誌を中心に、目玉記事や気になる企画などを紹介しつつ、各誌の特徴を分析していく――

花澤香菜人気の盤石さがわかる「Pick-up Voice」の画像1Pick-up Voice」(音楽専科社)2015年6月号。

■「Pick-up Voice」2015年6月号

「Pick-up Voice」2015年6月号
出版社…音楽専科社
発売日…4月25日(毎月26日発売)※日曜日の場合は前日発売
価格……1139円+税
創刊……2007年

「Pick-up Voice」6月号の表紙&巻頭大特集は花澤香菜。同誌では初の表紙巻頭とのことで、特集内容は4月にリリースされた3rdアルバム『Blue Avenue』&5月からスタートした全国ツアーについて。

『Blue Avenue』のコンセプトは「ニューヨーク&ジャズ」で、Swing Out Sisterのアンディー・コーネル&コリーン・ドリュリーからも楽曲提供を受けるなど、なんかスゴイことになっています。

 インタビュー記事は収録曲の紹介を中心に進み、ジャジーな一枚ということで、花澤さんも随所で「大人」をアピール。楽曲に関しては「大人っぽいアルバムになった」と手応え十分で、NYで撮影されたジャケット&ブックレットに関しても「大人っぽい表情を感じてもらえたら」とのことです。

 子役から声優へと転向した彼女も、気がつけば26歳。しかし、声優活動を本格化するために大沢事務所に移った2007年から現在に至るまで、つねに主演級の役を演じ続けていることを考慮すると「まだ26歳なのか」という驚きもある。

 ともあれ、浮き沈みの激しい声優業界のなかでも、安定して前線で活躍している彼女。3月には実写映画『君がいなくちゃだめなんだ』で主演&主題歌を担当し、ニューアルバムを引っ提げた五大都市ツアーのスタートは日本武道館と、相変わらず華やかな仕事が続いている。

 さらに7月には「月刊ニュータイプ」の連載コラムをまとめた書籍『かながたり。かなばかり。』(共にKADOKAWA)が完全受注限定商品として発売されるが、「グラビア撮影はカナダ」「特典には花澤香菜自身を主人公とした3Dアニメ」など、なんとも豪華。次々と新人&若手の女性声優が登場しているが、今年も花澤香菜人気は盤石かなと思うのです。

 ちなみに、彼女の詳しいキャリアはWikipediaを参照していただきたいのだが、これは説明を放棄しているわけではない。花澤香菜のWikipediaページをご覧になればわかるが、細かい仕事まで網羅されていて、まぁ充実度が高い。Wikipediaの更新内容と更新速度って、多くの熱狂的なファンを抱えているか否かの指標にもなると思うのですよ。

 さて、そのほかで気になったのは声優ユニット「every♥ing!」。「声優グランプリ」(主婦の友インフォス情報社)2015年2月号のレビューでも軽く触れたが、every♥ing!は木戸衣吹山崎エリイからなるホリプロ所属の現役女子高生声優の2人組である。

 5月13日、『カラフルストーリー』で待望の音楽メジャーデビューを果たしたわけだが、この記念すべきメジャー1stシングルはアニメ『レーカン!』のOP&ED曲、さらにPS Vita専用ソフト『ボコスカガールズ タツノコ学園クライマックス』の主題歌という“両A面ならぬ全A面”仕様。ガッツリとタイアップを抱えての音楽デビューに、声優業界&アニソン業界もさらに賑やかになりそうな気がする。
(文/神楽坂隆)

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