「『パズドラ』を完全に逆転した」 アニメ化、3DS展開で『モンスト』覇権の誕生か？

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『モンスターストライク』公式HPより。

　株式会社ミクシィは今月12日、2014年度決算説明会の中で、同社が配信するモバイルゲーム『モンスターストライク』（以下、『モンスト』）の2015年内のアニメ化とニンテンドー3DS版の開発を行っていることを発表した。『モンスト』メディアミックスの発表は大きな注目を集め、特に『モンスト』と並んで人気のモバイルゲームで、ガンホーが提供する『パズル＆ドラゴンズ』（以下、『パズドラ』）と並べて語られ、話題となっている。

『モンスト』は、ミクシィがiOS、Android向けに配信している基本無料のモバイルゲーム。2013年のサービス開始から人気が高まり、現在ではApp StoreやGoogle Playのセールスランキングの1位に君臨する、新たな“国民的ゲーム”だ。『モンスト』の爆発的な人気は、低調だった2013年から一変、2014年度のミクシィの営業利益を前年度比10871.5%と激増させた原動力であり、同社にとってはまさに“救世主”。この人気を後押しする形で、ミクシィは『モンスト』の2015年内のアニメ化、3DS版とメディアミックス展開を発表した。

　これを受けて、ネット上では『パズドラ』を意識した声が多く上がることに。『パズドラ』は、2013年に『パズドラZ』、今年4月末には“世界的キャラクター”であるマリオなどとコラボした『パズル＆ドラゴンズ スーパーマリオブラザーズ エディション』と、『モンスト』に先駆けて3DSで展開。かたや、『モンスト』は『パズドラ』が果たしていないアニメ化と、モバイルゲーム界の“二大巨頭”が競うように展開を続けていることが、人々の耳目を集めている。

「『パズドラ』の方が先にアニメ化すると思ってたのに」と、羨む声。「『モンスト』はアニメ化できる内容じゃない」「『モンスト』のキャラデザはパクリだろ」「『モンスト』は勢いあるけど、全盛期の『パズドラ』には及ばないよ」「『パズドラZ』が成功したから二番煎じなんだろ」と、『モンスト』のアニメ化、3DSでの展開を不安視する声も見られたかと思えば、最近では『パズドラ』がセールスランキングで『モンスト』の後塵を拝することも多いため 、「（アニメ化・3DSでのリリースで）『パズドラ』にとどめを刺すんだな」「（『モンスト』の方が）『パズドラ』より3DSに向いてる」「『パズドラ』ブームは終了した」との意見や、「『パズドラ』を完全に逆転した」と、この展開が『モンスト』覇権の決定打になると考える人も。

『モンスト』の絶大な人気を背景として、大幅な増益を成し遂げたミクシィ。同社の現状が『モンスト』頼りではないかと指摘する声もあるが、栄枯盛衰が激しいモバイルゲーム業界の中で『モンスト』のメディアミックス戦略が成功するのか、“モバイルゲーム”自体の将来を占うものとなりそうだ。