全員ハミ出すモ! 

ゆるめるモ! ワンマン大舞台を正面突破! ツアーファイナル赤坂ブリッツ公演ライブレポ

 カウベルとメガホンをバチバチ鳴らしながらの『あさだ』、『アーメン』と切り裂くようなギターが印象的なポストパンクな曲が続く。そこからは、ゆるめるモ! メンバーだけで、ミニアルバム『SUImin CIty Destroyer』から『眠たいCITY vs 読書日記』『メルヘン』『波がない日』といった楽曲が続く。赤坂ブリッツならではの大音量は、バンドサウンドとはまた違った快感がある。それに加えて、各メンバーが手にレーザー光線出る装置をつけてあちこちに発射。どこか、退廃的かつ未来的な光景だ。

150512_yuru3.JPG
150512_yuru4.jpg

 続いては、あのがギターを構えて『虎よ』『DO FUFU』、そして『聞こえる』を披露。疾走感と瑞々しいメロディアスな音が、ギターをかき鳴らす水色の彼女によく映える。そしていよいよ、今回のバンド編成最大の見せ場に。Nhhmbaseマモル、Nature danger gang福山タク、ドラびでお、非常階段JOJO広重ら4人の助っ人が参加し、ステージの上には全21人が集結。この最強メンバーで演奏するのはもちろん、『Sweet Escape』だ。

 アイドル曲としては異色の10分越えのクラウトロックで、これまでさまざまなコラボを行ってきた曲。しかし、この日のツインドラム+ゲストメンバーによる音の厚みはまた違う次元のものがあった。うねるリズムに絡みつくギター、宇宙に吹き飛ばすようなホーン、そして踊り歌う6人……。開場の拍手が止まらないまま、続けて『たびのしたく』に移っていく。先の『Sweet Escape』とは違って、鋭角的でダンサブルなサウンドと後半のドラマティックな曲展開に負けじと吠えるメンバーたち。そのぶつかり合いこそ、この日一番の見せ場だったことは間違いない。

150512_yuru5.JPG
150512_yuru6.JPG

 そんな圧倒的なサウンドを見せられた後に、謎の“プレゼンター”として登場したのは、芸人の矢部太郎。その落差に脱力する観客たちに彼から届けられたニュースは、「ゆるめるモ! 初主演映画公開決定」の報。朝倉加葉子監督も出演し、「自分たちがそのまま出たような映画」ともねが紹介。まだその詳細は明かされていないが、2015年秋公開ということで、こちらも続報が楽しみだ。

 その間に、全員チャイナ風の新衣装に着替えて披露したのが『1!2!かんふー!』。普段のライブではまず使えないような巨大なドラをメンバーがリレーのように連続して鳴らすなど、この日ならではの仕掛けも楽しい1曲になった。そして、あのの激情が爆発したのが『スキヤキ』。いつものミニマルディスコなベースラインが生ベースになることで、サウンドも脳をより殴りつけるような強烈さになる。それに負けじとあのがフロアにダイブし、落ちサビで客の上に立ち上がり、色とりどりのサイリウムに囲まれる姿は神々しさすら湛えていた。

150512_yuru7.jpg
150512_yuru8.JPG

 ライブも終盤、ここでヒットしたのが今回のツアータイトルともなっている『Hamidasmo!』。ただしこの日は、バンド編成バージョン。Polysicsハヤシによる最新シングルで、すでに名古屋・大阪を荒らしてきたこの曲でフロアはさらにブチ上がる。さらに、そこをボコーダー声でしふぉんが煽りまくる。

150512_yuru9.JPG

 一気にテンションをトップギアに上げたまま、バンド編成でのゆるめるモ! の定番曲『なつ おん ぶる ー』へ。ホーンがより夏っぽさを高めたアレンジに加え、開場に浮き輪やビーチボールが投げ込まれる。和やかにスイカのビーチボールがあちこちを飛び交う中、ライブ本編が終了した。

ゆるめるモ! ワンマン大舞台を正面突破! ツアーファイナル赤坂ブリッツ公演ライブレポのページです。おたぽるは、アイドルギャラリーアイドル&声優の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!