「スター・ウォーズ展」で旧作を振り返り、あらためて考える『スター・ウォーズ』とは何なのか?

150511_starwars_8.jpg壁面に飾られた肖像画

「Vision of FORCE~フォースの光と闇~」では、『スター・ウォーズ』の核である「フォース」に迫ります。圧巻は各キャラクターのライトセーバーの展示、そして壁一面にさまざまなアーティストが描いたキャラクターの肖像画やイメージ画が展示されています。これらの絵は各セクションにあり、合計約60作品! これぞまさに「創造のビジョン」。アーティストたちが描いた『スター・ウォーズ』の世界の数々を見ていると、この映画はアーティストの心を刺激する魅力に満ちているというのがわかります。

150511_starwars_6.jpgジオラマも

「Vision of BATTLE~闘いと兵器~」は闘いの歴史です。宇宙船、戦闘機、兵器、兵士のミニチュアを見ることができます。続く「Vision of SAGA~サーガと運命の肖像」ではルーク、ハン・ソロ、レイアなどのメインキャストの衣裳や小道具の展示。SF映画の衣裳といえば、近未来を想像させるデザインが多いのですが『スター・ウォーズ』はこれまでのSF映画の衣裳とは一線を画す魅力を備えています。

「Vision of GALAXY~銀河と生態系~」「Vision of DROID~ドロイドが見たサーガ~」で『スター・ウォーズ』サーガの脇を固める銀河系の生物や人気のドロイドC-3POとR2-D2の展示があり、映画の舞台となっている砂漠や森林などをミニチュアで再現しています。

『スター・ウォーズ』に登場するキャラクター、美術、小道具、舞台となっている場所や宇宙船、戦闘機など、映画で見ていたすべてのヴィジュアルを立体で見ることができるのが、この展示会の魅力でもあります。そして展覧会のすべてを見終えると『スター・ウォーズ』の作品すべてを見直して、そして「早く新作を見たい!」とはやる気持ちに。目の前のヴィジュアルと館内に流れるジョン・ウィリアムズのテーマ曲に、気持ちを一気に持っていかれてしまうのですよ。

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 そして、『スター・ウォーズ』は宇宙への妄想をよりたくましくしてくれる夢なのだということがわかります。果てしない銀河系で生きる人々の闘いの物語をこれだけの年月をかけて、これだけ隅々まで丁寧に練り上げて見せ、そしてまだ物語は終わらない。自分たちと共に生きる別世界を信じさせてくれるからこそ『スター・ウォーズ』は1977年から今に至るまで、人の心を捉えるのではないでしょうか。

「スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。」は『スター・ウォーズ』がSF映画界の伝説であることを知らしめ、新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』はその伝説が、まだ未来へ続くことを示唆しています。そして、この展覧会を見た後は、このサーガが永遠であることを願わずにいられないのです。
(取材・文/斎藤香)

【次ページにはフォトギャラリーも!】

© & TM Lucasfilm Ltd.

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「スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。」
★開催期間:2015年4月29日(水・祝)~6月28日(日)※会期中無休
★場所:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー(森タワー 52F)
★・開館時間:10:00~22:00 ※最終入場時間は閉館の30分前まで。
★・入場料:一般 ¥1,800(税込)、高・大学生 ¥1,200(税込)、4歳~中学生 ¥600(税込)、シニア(65歳以上) ¥1,500(税込)
(注)上記入場料で展望台、美術館への入場は可。屋上スカイデッキへは別途¥500
(スター・ウォーズ展の会期中、フォトロケーションの設置あり/11:00~22:00 /最終入場21:30/荒天時クローズ)
・公式サイト:http://www.roppongihills.com/tcv/jp/sw-visions/

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