「スター・ウォーズ展」で旧作を振り返り、あらためて考える『スター・ウォーズ』とは何なのか?

150511_starwars.jpg「スター・ウォーズ展 – 未来へつづく、創造のビジョン」

 

 2015年4月29日から6月28日まで六本木ヒルズ展望台東京シティビュー内スカイギャラリーで開催されている「スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。」。これは、12月18日に公開される新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を観る前に、もう一度あらためて『スター・ウォーズ』とは何なのか? ということを考えるきっかけをくれる展覧会です。

 というのは『スター・ウォーズ』第1作目(現タイトル『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』)が全米公開されたのは1977年、全米では社会現象級の大ヒットで、鳴り物入りで1978年、日本公開されました。特撮(SFX)の映画はそれまでも『キングコング』や『ゴジラ』などありましたが、『スター・ウォーズ』ほど、スピーディで臨場感ある映像を大スクリーンで見せた映画はなかったのです。新しい映画の誕生だと映画ファンのみならず、世界中を興奮させた『スター・ウォーズ』。1977年度のアカデミー賞では、作品賞、監督賞は逃しましたが、衣裳デザイン、美術、編集、録音など7部門で受賞しています。

150511_starwars_7.jpg壁一面に現れた機動歩兵ストーム・トルーパー

『スター・ウォーズ』サーガとして、その後、全6作品が公開され、その都度ファンを熱狂させてきましたが、最初に公開されたのはエピソード4~6。そのあとに製作&公開されたエピソード1~3がダース・ベイダー誕生物語だったこともあり、現在まで魅力的なヒールであるダース・ベイダーの人気が独り歩きしている感があります。おそらく今の若い人で、最初に製作された『スター・ウォーズ』の主役がルーク・スカイウォーカーであることを知る人はどれだけいるのでしょう?

 最新作の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』がどのような形でこれまでの『スター・ウォーズ』とリンクしているのかは、まだ秘密のベールに包まれたままですが(とりあえず主役は女性で名前はレイ。家族の物語であることだけは明らかになっている)、最新作の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』をメガヒットに導くために、もう一度『スター・ウォーズ』の世界を知ってもらう必要がある……と、この展覧会を考えたのではないかと。そういう視点で「スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。」を見ると、この展覧会はまさにおさらい。『スター・ウォーズ』を学べる展覧会になっているのです。

150511_starwars_13.jpgデス・スター

「スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。」は6つのセクションから成り立っています。メインエントランスに一歩入ると、機動歩兵ストーム・トルーパーが壁一面に現れ、エントランスの中央にダース・ベイダー、頭上には宇宙要塞デス・スター。やはり人気のキャラクター、ダース・ベイダーでファンの心を掴むわけです。最初のセクションは「The Original Vision~スター・ウォーズの原点~」で、ここではジョージ・ルーカスのアイデアの起源に迫ります。『フラッシュ・ゴードン』『隠し砦の三悪人』などのアイテムが展示され、エピソード1~6までの解説もあるという親切さ! でもこれは単なるさわりだったというのが、この先のセクションに行くとわかります。どんどん『スター・ウォーズ』の深みに踏み込んでいくからです。

© & TM Lucasfilm Ltd.

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