「オーディションの募集要項も自分から提案してみました」 “一人残された”かとう唯、“新生平成琴姫”に向けて奮闘中!

1505_katoyui_02.jpg写真/山本宏樹・デルタフォト

――すぐに、その結論に達したんですか?

かとう 最初の話し合いでは、ただただショックすぎて何も発言できずに下を向くことしかできなかったです。でも何度目かの話し合いで、今日は絶対に「ほかの誰かが辞めると言っても私は残る」という自分の意見を言おうと決めたんです。その日から意志が固まりました。

――四人から三人になった頃に、新メンバーを入れようとは考えなかったんですか。

かとう むしろ絶対にオリジナルメンバーだけでやっていこうという気持ちが強かったですね。私たちの使用している平成琴がオリジナル楽器なので、ポンポン作れないのもあるんですけど(笑)。絶対に今のメンバーじゃないと売れないと思っていたんです。でも、こういう状況になって考えは変わりました。

――沙月美祐さんはアニソンシンガーを目指すと発表しましたが、そういう志向があったことは知っていたんですか?

かとう 本人の口から聞いたことはなかったんですけど、そういうのが好きなのは知っていたし、一緒にカラオケに行っても比較的アニソンを歌っていることが多かったですね。だから、そういう道に進みたいのも理解できました。

――一方の桃屋マミさんは絵を描く仕事を目指すと発表しました。

かとう 彼女は毎日ブログで絵日記を載せているので、将来的にそういう仕事に就きたいのかなとは思っていましたけど、そこまで強い意志を持っていたと知ったのは、つい最近ですね。正直、今だから言えることですけど、今後どうしたいかをメンバーで話すことは一度もなかったんですよね。

――ライブで二人の卒業を発表した時、ファンの反応はどうでしたか?

かとう Twitterなどで、大切なお知らせがあることは事前に告知していたので、発表前から衛兵さんは泣いていました。どうやら平成琴姫は解散すると思った方が多かったみたいで、嫌な予感がするって空気が漂っていたんですよね。ライブが始まってステージに立った時から、あんなに悲しそうな顔をしている衛兵さんを見たことがなくて。こういう思いを二度とさせたくないなって強く思いました。私は残るって発表をした時に、「残してくれてありがとう」って言ってくれた衛兵さんも多くて、この決断をして良かったなって思いました。

――卒業発表以降のライブはファンの反応も、いつもと違いますか?

かとう ライブ中の応援は変わらないですけど、たくさん来てくれるようになりました(笑)。

――もう三人の姿を見るのも数えるほどだからだと(笑)。

かとう そういう方もいるでしょうね(笑)。ただ、それぞれ衛兵さんも、いろんな思いを持って来ていると思います。その中で、まだ始まってもいないけど、良い意味で頭を切り替えて、新しい平成琴姫に期待して応援するって言ってくださる衛兵さんも多くて。そう言ってくださると、その気持ちに全力で応えようって、すごく思います。

■自身で作詞した「乙女革命」によって海外行きを決意できた

――7月10~12日に開催される英国最大のJapanフェス『HYPER JAPAN Festival 2015』の出演が決まっていますが、予定通り出演するんですか?

かとう それもギリギリまで行けるかどうかわからないって話だったんです。ちょっと話は逸れますが、今年2月にリリースした「乙女革命」の歌詞は私が作詞したんですけど、2番の歌詞で「空を翔べ」というフレーズがあって、そこだけはイシカワ先生(平成琴姫プロデューサー)にアイデアを貰って書いたんです。それで今回の出来事があった時に、改めて歌詞と現実がリンクするところが多くて。「この状況に負けずに前を向けるか?」って問いかける歌詞なんですけど、イシカワ先生から電話がかかってきて「これは、もしかして言霊かもしれない」と。「空を翔べ、ということは海外に行けと言ってるんじゃないか。この状況に革命を起こすには、せっかくのチャンスを逃すんじゃなくてトライしよう」って意見を仰ってくれて。それでロンドンに向けて新しいメンバーをすぐに集めましょうって話になったんです。

――ここ一カ月のめまぐるしさは半端じゃないですね。

かとう 二人の卒業が決まってから今までとは比較的にならないぐらい、いろんなことが毎日起きて。心と体と現実がついていかない状況が続いていました。でも衛兵さんに二人が卒業すると発表してから、心はすっきりしたんですよね。

――家族には相談しましたか?

かとう しました。もともと母親は私だけじゃなく、メンバー全員のブログとTwitterを必ずチェックしていて。マネージャーやプロデューサー並に平成琴姫のことを知ってくれているんですよ。だから、「ブログはこうした方が、もっと衛兵さんは喜ぶんじゃない?」とかアドバイスをしてくれて。そういう協力的な親だからこそ、私が「みんな辞めることになった。でも唯は残りたい」と泣きながら電話した時に、「みんなが辞めるから唯も辞めるというのは、あなたらしくないでしょ」ということを言ってくれました。その一言が大きくて、みんなの意志に流されていちゃいけない、ちゃんと自分がどうしたいかを決めて、芯はぶれずにやろうと決心がついたんですよね。

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