「オーディションの募集要項も自分から提案してみました」 “一人残された”かとう唯、“新生平成琴姫”に向けて奮闘中!

2015.05.10

写真/山本宏樹・デルタフォト

 大正琴をリニューアルして作られた完全オリジナル楽器“平成琴”を弾きながら歌い踊る和風アイドルとして2012年3月31日のライブデビュー以来、精力的に活動してきた平成琴姫。今年2月3日にリリースした3rdシングル『乙女革命』は過去最高の売り上げを記録、3月8日に行ったワンマンライブも成功を収め、グループは順風満帆かに見えた。

 ところが4月22日に行われた定期ライブで、初代リーダーの桃屋マミ、二代目リーダーの沙月美祐が6月7日のライブをもって卒業することが発表された。三人から一人になることは通常なら解散を意味するが、残された唯一のメンバーであるかとう唯が選択したのはグループの継続、そして新メンバーを加入させて“新生平成琴姫”を作ることだった。

 めまぐるしく状況が変化する最中、かとう唯は何を考えて行動したのか。その思いを語ってくれた。

写真/山本宏樹・デルタフォト

■かとう唯が“残る”と決めた理由

――いつ頃、メンバーが卒業するのを訊いたんですか?

かとう唯(以下、かとう) 衛兵さん(平成琴姫ファンの総称)に発表した1週間前です。あまりにも最近のことなので、今も現実の話なのか整理がついていない状態です。でも心は前向きですね。

――二人が卒業しそうだなという兆候はあったんですか?

かとう 正直、私は気付かなかったです。本当に突然のことでした。

――平成琴姫は年間のライブ数が多いので、じっくり話し合う時間も少なそうですね。

かとう そうなんですよね。日課みたいに、ひたすらライブをしていたので……。

――もともと平成琴姫は四人組で、2014年4月22日にメンバーが一人卒業しましたけど、その時とは気持ちも違いますか?

かとう その時とはまったく違いましたね。自分しかグループを広めていく人間がいなくなる訳で、責任感も大きいですね。

――どういう流れで二人から卒業の話があったんですか?

かとう まずは、皆で集まった時に一人のメンバーが「ほかに夢がある」という話をして、その時は卒業するかどうかまでは決まっていなかったんです。ところが次の話し合いで、もう一人のメンバーも同じように「違う道に進みたい」という話をし始めて。たぶん一人が辞めるかもしれないという状況になって、このまま平成琴姫を続けていく自信があるかどうかをそれぞれ自分自身に問いただしたと思うんです。実際、私がそうでした。それから何度か話し合いをする中で、二人は卒業するって決断をしたんだと思います。

――どうして、かとうさんは卒業しようと思わなかったんですか?

かとう 私自身、卒業の話が持ち上がる前から、三人の中で一人が辞めた時点で平成琴姫は終わると考えていたんです。ところが予想もしていなかった二人も辞めるという状況になって思ったのは、誰もが二人辞めた時点で平成琴姫は終わったなって考えるだろうなと。でも私の中で、まだ平成琴姫ですべてを出しきっていないなと思っていて。だったら、もう一回やり直せばいいんだと。違うメンバーと再スタートすればいいんだと思って、続ける決断をしたんです。

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