“トレパク”疑惑が浮上した『刀剣乱舞-ONLINE-』、ニトロプラスが声明を発表するも…

150508_tourabu_01.jpg『刀剣乱舞-ONLINE-』公式サイトより。

 現在、女性を中心に人気を集めているブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』(以下、『刀剣乱舞』)。今年1月にサービスがスタートするやいなや、人気が爆発している。ゴールデンウィーク中の今月5日には『刀剣乱舞』オンリーの同人誌即売会のイベントが開催され、同人誌サークルだけでなく、同作にも登場する刀・鯰尾藤四郎を所蔵している愛知県の徳川美術館なども出展するなど、大いに盛り上がりを見せた。そんな中、ネットでは『刀剣乱舞』の“トレパク”(無断でのトレースによるパクリ行為)疑惑が浮上し、ついには同作を製作した株式会社ニトロプラスが声明を出すまでに発展している。

150508_tourabu_02.jpg左から加州清光、大和守安定(『刀剣乱舞-ONLINE-』より。)

 トレパク疑惑をかけられたのは、『刀剣乱舞』に登場する人気キャラ・加州清光と大和守安定のイラスト。4月末、ネット上で、加州清光と大和守安定のイラストが「天然理心流公式サイト」や天然理心流を取り上げたニュースサイトの写真などを無断でトレースしたのではないかという疑いが浮上した。ネットでは写真とイラストの比較画像が作られ、構図やアングルが酷似していることから、「これは完全に黒」「トレースするにしてもちょっとポーズ変えるとかすれば良かったのに」という声が上がる一方、「どう見ても参考にしているだけ」だと、侃々諤々の騒動となった。

 意見が割れる中、今月1日、株式会社ニトロプラスの代表取締役・小坂崇氣(でじたろう)氏(@digitarou)が自身のTwitterで、本件に対する声明を発表することに。小坂氏の声明の主要部分は、以下のとおり。

問題の絵柄については、弊社が収拾した天然理心流の参考資料の中の一つである、天然理心流試衛館 高鳥天真館主の写真を主たる作画デッサンの対象として描かせていただいたものであります

なお当該作画は参考資料として作画をさせていただいたものであり、トレースを行ったものではありません

高鳥館主には今回をきっかけに改めてご連絡をさせていただき、事情を説明させていただいた上で、既存画像のみでなく、今後の新規作画等における参考資料としての利用に関しても合わせてご理解をいただきました。


(以上、でじたろう@ニトロプラス[@digitarou]より引用)

 このように、小坂氏は“トレースではない”と表明。ほかにも、人物作画について「想像や簡易的なデッサン人形等を参考にするだけでは表現力において不十分な場合もある」ため、目的において必要となる画像や映像などを参照することは、制作において常態的に行われていることとした。

 小坂氏は、本件のツイートの最後に「その他の事例に関しましても、必要に応じて現在対応中でございます」と付け加えた。『刀剣乱舞』のトレパク疑惑は、ネット上に上がっては消え、現在もユーザーの議論の的となっているものも。

 小坂氏の声明により、同件のトレパク騒動は落ち着きつつあるが、疑惑が晴れながらも「好きな刀だったけど、もう汲田氏【編注:担当イラストレーター】の加州清光は愛せない」という声まで上がる始末。無断トレース自体は指弾されるべき行為だとしても、あまりに疑心暗鬼となって、好きな刀剣を愛せなくなってしまうのも考えものといえそうだ。今回の騒動で“いつでも使いこなせて可愛がってくれる”人を大募集している加州清光が見捨てられてしまったのかと思うと、心が痛む。

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