アプガ・仙石みなみvs.鈴木みのるにアプガvs.LinQ・伊藤の抗争が勃発!?　アイドルvs.プロレスイベントの新境地を見た

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　そして作品中盤でアプガ登場！　これまでも試合中に拍手は起きたが、この日一番の「待ってました！」な拍手が沸き起こる。そして、仙石みなみの前に現れたのは、文句なしに最強のレスラー“世界一性格の悪い男”こと鈴木みのるだ。　

　その鋭すぎる眼光を前にして「あなたのハートを斬るー！」をやれる彼女の勇気には、あらためて尊敬しかない。さらに「斬るー！　斬るー！」とポカポカ殴りつけるも、日本トップ団体を渡り歩く男にはまるで効かず、退屈だとばかりに鼻の穴までホジられる始末。なんとかビンタ一撃を決めるも、激昂した鈴木選手にスリーパーホールドをあっさり決められKO……。倒れこむ彼女には客席からねぎらいの拍手と、メンバーからの「みーこおつかれー！」の声が送られた。

　本編が終わり、スタッフロールになると自然と手拍子も起き、以前の『アップアップDDT（仮）』同様の「いいプロレス見た」空気に満たされた劇場。そこで鈴木みのる選手と対戦した仙石みなみが「本当に怖かったんですよ!!　やっぱり一戦交えることがなかなかない相手なので、一発に力を込めて……」と感想を語ると、その脇から「見ててすごいイライラしましたよ！」と厳しい言葉を投げかけたのが、現役レスラー・伊藤麻希だ。

「私のほうが出来る！　プロレスを舐めてる！」と罵倒する伊藤の前に（仮）Ｔを着た大石選手が立ちふさがるも、「お前アプガの前にしず風（＆絆）推してただろ！　ハンパな気持ちでドルヲタやってんじゃねえよ！」と言われて黙りこむ。さらにDDTリングでも猛威を振るっているデカい頭を利用したヘッドバット一閃！　なんと大石をKO。そして「わたしが次は鈴木みのると戦う！　仙石と勝負だ！」と鈴木みのる挑戦権を巡るアプガvs.LinQの抗争を勝手に宣言した。

　揉める両者（正確には一方的に伊藤が）に対して、高木大社長から「わかったわかった！　じゃあ腹筋10回腕立て10回どっちが早く出来るかで決めよう！」という対決案を提示され、飲む両者。現役レスラーvs.アスリートアイドルの対決は、ほぼ同時に腕立て10回目を終わらせるも、勝者は仙石みなみ！　大社長はそう高らかに叫ぶ。

「だって、台本に勝者・仙石みなみって書いてあるんだもん。正直伊藤ちゃんのほうが早かった！　でも台本に逆らってもしょうがないので」とミもフタもないひと言を……。この結果に仙石も「なんでそんなに顔でかいのに早いんですか？　普通この顔ならもっと遅いはず……」と悔しがれば、「顔デカい言うなよオマエー！」といろいろふんだり蹴ったりの伊藤の叫びが劇場を覆った。

　そして最後には、アプガが『Beautiful Dreamer』『美女の野獣』『全力!Pump up!!』『アッパーカット！』の4曲を披露（新井愛瞳はシンデレラタイムを過ぎたため出演せず）。最後には高木・大石・伊藤の3人も加わって、9人でのアッパーカット！　で盛り上げた。

　この日、タイトルは「アイドルvs.プロレス」だったが、あらためて、その相性のよさを見せつけた今回のプロレスキャノンボール上映会。また一風変わった新たなコラボ興行に期待していきたいものだ。
（写真・文／大坪ケムタ）

 
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