「成田亨 美術 / 特撮 / 怪獣」が青森県立美術館で開催中だ(参照)。ウルトラマンや怪獣のデザインを手がけたことで知られる成田亨、特撮ファンにはたまらないこの展覧会に、特撮や怪獣に詳しくない筆者が実際に行ってみた。「美術 / 特撮 / 怪獣」と聞いて、ヲタなお父さんが少年のような目を取り戻して怪獣画を眺める展覧会なのだろうな……と思っていたのだが、意外にも充分楽しめた。この展覧会には「怪獣デザインの展示」以外のもの、そして“それ以上のもの”があったのだ。
展覧会前に見た事前情報ではまったく意識していなかったのだが、会場でまず心奪われたのは、西洋のモンスターや日本の鬼や仏像のデザイン画だ。これらはざっと160枚も描かれており、その数に圧倒される。
西洋のモンスター画は、モノクロのペン画で、まるで中世の本を見るように美しい。ファンタジー小説やRPGに毒された頭には、これらの画を見るだけで脳みそが異世界に飛びそうだ。
また日本の鬼や仏像の画は、昔話の絵本を見ているような気になる。とくに仏像の画は迫力で、宗教画としての仏画とは違い、表情豊かに個性豊かにカラフルに描かれていて、今にも動き出しそうだ。これなら仏像の名前を覚えるのも楽そう。
ここまででも充分見応えがあるが、メインテーマであるはずの怪獣はまだ出てこない。
少し大きなホールに入ると、真ん中にドーンと彫刻がそびえている。デザイン画などの2Dよりも立体的な作品のほうが好き、という人には、この迫力ある鬼たちをどうぞ。
ファンタジー好きな女性も満足! 特撮・怪獣ファンじゃないけど、展覧会「成田亨 美術 / 特撮 / 怪獣」に行ってみるのページです。おたぽるは、特撮、その他、成田亨、ウルトラマンの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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