太陽が見せた涙と新たな才能！ 『スマイルネッサンスvol.6』比嘉奈菜子生誕企画レポ

• ツイート
• 

　3月24日、T-Palette Recordsからの第1弾シングル『YOU』でついに全国デビューを果たしたアイドルネッサンス。Youtubeにアップされている同曲のMVも、再生回数を見る限り過去作をはるかに上回るペースで視聴されており、まさにアイドルネッサンスの春到来！　という空気を感じさせる。

　そのMVはわずか数分の中で彼女たちの曲とパフォーマンスの良さはもちろん、頃安祐良監督の“ある仕掛け”によって、彼女らの愛すべきキャラクターが伝わってくるのが、より曲とメンバーの印象を強くしたことは間違いない。

「カバー曲のセレクトがいい」「歌がいい」「ダンスがいい」……そういった評価を多数受けるアイドルネッサンスだが、それ以上に、ライブに通うファンたちを夢中にさせてる大きな要因が、彼女たちのキャラクターである。毎回10曲以上演るレギュラー公演『アキバで高まるネッサンス!!』がパフォーマンスを見たい人向けなら、彼女たちの魅力をより深く楽しめるのがメンバーの生誕イベントが行われる単独自主企画『スマイルネッサンス』。今回は3月14日に行われた『スマイルネッサンスvol.6　比嘉奈菜子生誕祭』の様子をレポートしよう。

　いつもなら、スクリーンに『スマイルネッサンスvol. ○』のタイトルが映し出されると同時に、映画館風のブザー音が鳴り、7人のメンバーが現れて歌がスタートするこの自主企画。この日、イベントタイトルに次いで現れたのは「比嘉菜々子生誕記念特別演劇　72億分の7の奇跡」の文字。そして照明がついた時、ステージに立っているのは今日の主役・比嘉奈菜子ひとりだった。その手には熊のぬいぐるみ「比嘉ルネ夫」。なんと今回は、初の芝居からのスタートだったのだ。

　もともと女優経験もあり、アイドルネッサンスがクリスマスとバレンタインで2度行った、メンバー毎が監督・女優に分かれて撮り合う『妄想デート動画企画』では、2回連続で「女優賞」を受賞。そんな彼女が、今回はなんと自らオリジナルの脚本を手がけて、その芝居を披露したのである。

　5歳の彼女が熊のぬいぐるみに「大きくなったらテレビに出てみたい。そしてキラキラしてみたい。ルネ男も見守ってくれる？」と夢を打ち明ける。だが、ぬいぐるみのルネ夫はある日忽然と消え失せ、必死に探す彼女の前に他メンバーが扮する通行人が現れては立ち去っていく。結局残ったのは妖精とも女神ともつかない謎の女性（橋本佳奈）。8.6秒バズーカーの「ラッスンゴレライ」とバンビーノの「ダンソン」ネタを絡ませたりとコントに振り切ったかと思ったら、「アイドルネッサンスオーディションに行け」との啓示を受ける……。

　そんな「72億分の7の奇跡」の前編を終え、7人がステージにあらためて登場。これまでのスマイルネッサンス同様、この日の選曲は生誕メンバーによるもので『YOU』『初恋』『ドカン行進曲（己編）』『ガリレオのショーケース』と、続けて４曲を披露。『初恋』では、中学3年生とは思えぬ色気すらを感じさせ、『ガリレオ』では全力で拳振り上げて、熱いパフォーマンスを見せる。あらためて、奈菜子ちゃんの振り幅の広さを見せてくれた。

 
• 1
 
• 2
 
• 3
 
• 次のページ