“嘘から出た実”のゲームボーイ・ガジェットも登場！海外ゲーム界でも盛り上がりを見せたエイプリルフール

編集部

2015.04.10

　今年も国内外問わず盛り上がったエイプリルフール。国内ネタは多く報じられたが、ここでは海外で盛り上がったエイプリルフール関連のゲーム・ネタを振り返ってみたい――。まず多くの注目を集めたのはグーグルマップ上でプレイできる『パックマン』だろうか。ネットユーザーなら簡単にプレイが出来るため、この日はオフィスの生産性が少しばかり下がっていたかもしれない(!?)。どうやらグーグルの人気ゲームアプリ『Ingress』にもパックマンが登場していたようだ。

■“1日超人”からダンスシーンと痛快な4月1日

　今年1月に欧米でリリースされ、たちまち好評を博したオープンワールドの“ゾンビ”アクションゲーム『Dying Light』だが、なんとエイプリルフールの1日だけ、プレイヤーはとてつもないパワーを発揮する“超人”になって普段は手ごわいゾンビたちをバッタバッタとなぎ倒すことができたというから痛快だ。

　この日にオンラインで配信されたゲーム内の感染症治療薬「Antizin」が汚染されていたという設定で、服用すると凄まじい副作用を発症し“超人”に変貌するのだ。直前に投稿された動画では“超人モード”のド迫力のプレイの模様が描かれている。殴ったり蹴ったりするたびにゾンビが吹っ飛び、身体が砕け血が噴き出すスプラッターなシーンも続々。幸運にもプレイできたユーザーは興奮の1日(!?)だったことだろう。

　ゾンビつながりでは、『Zombie Army』シリーズのデベロッパーRebellionは当日、同社の次回作は“ゾンビダンスゲーム”であると発表して動画を公開した。

　マイケル・ジャクソンの『スリラー』をどことなく彷彿とさせる、ホラーでありながらコミカルなダンスシーンが秀逸で、口ヒゲを生やした“メインダンサー”はどうやらヒトラーに似せているらしい。

　同じく愉快にダンスを踊ってくれたのは、オンラインアクションFPSゲーム『Destiny』のキャラクターたちだ。普段はシリアスな世界の中で活動するクールなキャラクターたちの軽妙なヒップホップダンスは、意外性溢れるエイプリルフールならではのファンサービスだろう。

■『WoT』はこの日のために一大企画

　人気のオンライン戦車ゲーム『World of Tanks』は毎年エイプリルフールに力を入れているのだが、今年の気合の入れ方は半端ではなかった！　

　当日の戦場にはなんと「T-90」「Leopard 1A5」「M1 Abrams」「Challenger 2」という現代の主力戦車の4種類が登場。さらにこの日のために用意されたさまざまな超強力兵器をミッションをクリア(戦車10両撃破)するたびに入手でき、攻撃力が高まった戦車が入り乱れて戦場のカオス度は最高潮！

　エイプリルフール終了後もお楽しみは続き、『World of Tanks: Xbox 360 Editon』では4月3日から4月6日までの期間限定で、なんと「月面マップ」(重力の設定が6分の1)でプレイが可能になったり、砲撃でゾンビの進入を阻止する無料のブラウザーゲーム『World of Tanks Operation Undead』が登場(現在もプレイ可能)したりと盛りだくさん。エイプリルフール企画を活用してさらに多くのファンを獲得したのではないだろうか。

■ネタのつもりがプロジェクトになった「スマートボーイ」

　そのほかにも、プールで泳ぎながらVRゲームが楽しめるという「PlayStation Flow」の発表や、プロゲーマーの梅原大吾氏が現役を引退し今後は会計士へ転職するという嘘発表があったりと、話題が目白押しだった今年のエイプリルフール。しかし、年に一度のオフザケで終わるはずが実際のプロジェクトになってしまったのが、iPhoneでゲームボーイのソフトが遊べるというガジェット「スマートボーイ」だ。