「AnimeJapan 2015」レポート

声優カップルの公開結婚式に、マラソン企画も! アニメによる町興しの成功例「マチ★アソビ」の秘訣とは?

声優カップルの公開結婚式に、マラソン企画も! アニメによる町興しの成功例「マチ★アソビ」の秘訣とは?の画像2声優カップルの公開結婚式という、驚きのイベントも!

 そして今年5月に「マチ★アソビ vol.14」が開催されるということで、現在予定されているイベントが発表された。目玉はなんといっても市来光弘と井ノ上奈々の声優カップルの公開結婚式である。一般の芸能界に比べて、「結婚」という話題に対してセンシティブな声優業界だが、それをファンと一緒にやってしまおうというのだ。そのほか、ufotableが企画を手掛ける徳島を舞台にしたマンガ作品『おへんろ。』、および本作をもとにした紀行番組『おへんろ。~八十八歩記~』のディナークルージングや、釣り企画など「ご当地」を盛り上げる仕掛けも発表。

 また、まだまだアニメなどサブカルチャーに対する偏見もアニメファン以外には大きいため、ぜひ互いに歩み寄ろうということで長距離マラソン企画「マチ★アソビRUN」の開催も発表され、「マチ★アソビ」が多くのアニメ系イベントとは一線を画していることをアピールした。

 そんなステージの終盤は、「町興しとは何か?」という根本的なテーマで進行した。

 中村が「“町興し”とは地域が活性化すること。そして来てくれた人が町を愛してくれることだと思う。ただ人が来て、町に迷惑をかけるだけだと逆効果。マチ★アソビが町興しの一つの理想形になっているのは、来てくれる人が町自体を愛しているからでは」と持論を述べる。

 近藤は「最初は“町興し”と“アニメ”がイコールにならなくて、この7年間は“町興しとはなんだろう?”と考えてきた。徳島はかつて人口が全国で10番目の大きな街だったこともあり、そういう時代の活気を取り戻したいという人もいるけど、それは違う。未来に向かってどうしていくかを考えたい。今から地方の人口を増やすということ(結婚、出産のサイクル)を考えると、20~30年かかる。だから一過性のものではなく、次世代への橋渡しを考えつつ自分たちも楽しんで、マチ★アソビって良かったなと思えるものにしたい」と今後のマチ★アソビ、ひいては町興しというものに対する意見を語った。また、「マチ★アソビ」というイベント名についても「県外から来た人も地元の人も楽しめるようにしたいから、“アニメ~”という名前にはしなかった」と、コメント。その志に会場からも大きな拍手が巻き起こった。

 一時期、アニメの舞台となった地方を「聖地」と称して、アニメファンを呼び込み地域活性化を企画する作品が急増したが、その大半はよくて瞬間的なブーム。ほとんどが話題にもならず消えていく作品ばかりだったように思う。それらの作品には、どんな視点が欠けていたのか。そして、本当の「聖地化」とはどういうものなのかを改めて問いかけるステージであった。
(取材・文/有田俊[シティ・コネクション])

■「AnimeJapan 2015」公式HP
http://www.anime-japan.jp/
■「マチ★アソビ vol.14」公式HP
http://www.machiasobi.com/

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『おへんろ。~八十八歩記~』も盛り上がってますよ!

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