“日本青年館ガラガラ状態”を味わって成長したテニミュ―テニミュファンの聖地・日本青年館の閉館に思いを馳せる

■“日本青年館ガラガラ状態”がテニミュを成長させた

1503_nihonseinenkan_02.jpg取り壊し工事が進む国立競技場。

 こんなにも日本青年館はテニミュファンからも愛されているのだ。そんな日本青年館のラスト公演である「3rdシーズン 青学vs不動峰」の28日夜公演に見に行った。会場に向かう途中、隣接する国立競技場がすでに解体されている姿が見えた。会場に着き座席を見ると、1階席の後方は空席で2階席も開放していないガラガラ状態。テニミュといえば多くのファンが詰め掛けているイメージもあるかもしれないが、本公演が初演である3rdシーズンはファンの数がまだ少ない。テニミュはシーズン毎に公演を重ね、徐々にファンを獲得しているのだ。この“日本青年館ガラガラ状態”は昨年、さいたまスーパーアリーナを満員にした2ndシーズンも初演時の2011年に味わっていることだ。“日本青年館ガラガラ状態”をバネに成長してきたテニミュ。これからのキャストはこの状態を経験できないのかと思うと、少し寂しい気持ちになった。

1503_nihonseinenkan_01.jpgありがとう日本青年館!

 その夜、更新されたテニミュの公式ブログには「今までの歴代のキャスト、スタッフの色んな想いが詰まった劇場です。」とテニミュスタッフの日本青年館に対する思いが綴られている。ファンも立ち位置こそ違うが、日本青年館が“想いが詰まった劇場”であるのは同じ。日本青年館のステージで現在のキャストが一列に並んでポーズを決める姿を見て、歴代の学校やキャストたちを思い出し、またアンコールで歌われた「Jumping Up! High Touch!」の一節を聞いて目頭が熱くなった。「もうこの地でテニミュを見ることは出来ないのか」と思うとやはり寂しい。

 閉館日である30日、会場のロビーの壁に油性マジックでメッセージが書ける企画が実施された。ファンはもちろん、現テニミュキャストもメッセージを書き込んでいる様子がブログなどで見られる。国立競技場が解体されるとき、座席といった会場設備がネットで販売された。日本青年館もぜひそれを実施してほしいと思う。キャストが書き込んだ壁にも十分価値があると思うが、個人的にはできればH列の座席をゲットして、その座席に座ってテニミュの公演DVDを見たい。
(文/月島カゴメ)

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