「声優は声の役者なのに」 野沢雅子も驚いた“声優のビジュアル”と“オーディション”の知られざる関係

1503_makino.jpg(※イメージ画像)今回出演した牧野由依も歌手活動を精力的に行っている(牧野由依公式サイトより)。

 3月25日『ナカイの窓』(日本テレビ)は「声のお仕事SP」を放送。『ドラゴンボール』の孫悟空などで知られる野沢雅子や、『北斗の拳』のケンシロウなどで知られる神谷明といった大御所声優、また『ツバサ・クロニクル』のサクラ役で知られる牧野由依らが出演し、声優業界についてトークを繰り広げた。

 さまざまな声優に関するトピックが挙がる中で、昨今の声優業界の傾向に言及。近年は紅白歌合戦に声優の水樹奈々が出演するなど、“歌う声優”が増えているが、それは自身も歌手活動をする牧野も感じていることだという。一方、野沢は『怪物くん』の主題歌「ユカイツーカイ怪物くん」といったキャラクターソングを歌っているものの、自分名義のCDはなく、今後も歌う予定はないと答えていた。

 加えて、現在の声優業界では声優のビジュアルを重視する仕事も増えてきていると、牧野は語る。それは、オーディションにも影響を与えているようで、提出するプロフィールには全身写真と顔のアップの写真を添付すると明かしていた。それに対して、神谷と野沢は「おかしい!」「昔はなかった」「声優は声の役者なのに」と驚きの反応を示していた。最近では、写真集などを発売する声優も増えており、この状況について牧野は「声優とはまた違った独自のジャンルができつつある」と語っている。

 また、番組では声優の給料事情に迫り、日本俳優連合による声優のギャラ制度「ランク制」を説明。ランク制はこれまでにも『ジャネーノ!?』(フジテレビ)や『お願い!ランキング』(テレビ朝日)のコーナー「林修先生の今やる!ハイスクール」などで解説がされてきたが、神谷いわく、一番下のランクは30分の収録で基本給が1万5000円。最終的に「1万5000円(基本給)×1.8(再放送料など)=2万7000円」が支給されるという。そして、最高ランクの上になると“ノーランク”になり、ギャラは言い値になる。2人は具体的な数字は明かさなかったものの、本当におもしろくてやりたい作品のギャラは“超妥協”すると語っていた。ちなみに、前出の『お願い!ランキング』に出演した野沢がゲームのギャラは高いと語っていたが、今回神谷も“ラジオ→アニメ→ナレーション→CM→パチンコとゲーム”の順でギャラが高いと明かしていた。

 ほかにも番組では野沢の超絶声優テクニックや神谷のアフレコ現場のエピソードが語られていた。現在、声優は活動の幅も広がり、今回のようにバラエティ番組が大々的に取り上げるまで、注目を浴びる存在となった。奇しくも、大御所と中堅・若手の間にある“声優業界”に対する認識の違いが浮き彫りとなった今回の放送。今まさに声優業界は過渡期にあるのかもしれない。

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