『人喰いの大鷲トリコ』『ファイナルファンタジー ヴェルサス 13』…開発長期化タイトル再活性化も、ネットでは呆れ声も?

 今月12日、ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下、SCE)から発売予定の『人喰いの大鷲トリコ』が米国で商標の再出願を行ったことが確認され、開発が継続されていることが話題となった。『人喰いの大鷲トリコ』同様に発表以来しばらく音沙汰がなかったスクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジー ヴェルサス 13』が『ファイナルファンタジー15』(以下、『FF15』)に名前を変え、今月19日発売のPlayStation 4(以下、PS4)用ソフト『FF零式HD』に同梱する形で体験版を出したことも相まって、PS3初期に発表された未発売の話題作がいつ世に出るのか、改めて注目が集まっている。

 ゲーム業界には、大々的な発表から音沙汰がなかったり、たび重なる発売延期などで、ユーザーから期待と不安と愛着を集めるタイトルが存在する。特にPS3初期に話題となった『人喰いの大鷲トリコ』と現『FF15』は、次世代機であるPS4が発売された今でも、進捗状況を気にしているユーザーも多い。

『FF15』は、2006年に『FFヴェルサス13』としてPS3での発売を発表。しかし、その後およそ7年間、開発の進捗について公式発表がないまま沈黙していた。「ヴェルサスはこのまま日の目を見ずに終わってしまうのか」と不安が高まる中で、2013年に『FF15』としてPS4での発売決定が発表されたのだった。PS3での発売は叶わず、いまだ発売日は未定であるが、『FF零式HD』同梱の体験版で遊ぶことができ、とうとう発売が現実的になったと胸をなでおろしたユーザーも多かったはずだ。

 一方、『人喰いの大鷲トリコ』は今現在も、発売を不安視する声がよく聞かれている。『人喰いの大鷲トリコ』は、SCEが2009年にPS3用ソフトとして開発を発表したアクション・アドベンチャーゲームだ。SCEのヒット作品であり、評価の高い『ICO』『ワンダと巨像』を手がけたゲームデザイナー・上田文人氏が監督・ゲームデザインを担当するということで、「約束された神ゲー」として、高い期待を集めた。2010年には「2011年冬発売」と発表され、『人喰いの大鷲トリコ』は当時全盛を誇っていたPS3の代表作になるはずであった。

 しかしその後、発売時期が未定になり、上田氏のSCE退社などのネガティブなニュースが続くも、2015年現在、いまだSCEは開発を続行中としている。冒頭のような『人喰いの大鷲トリコ』の存在自体を確認できるようなニュースはちらほら流れるものの、発売に関連する具体的な情報は公表されないまま、時代はPS3からPS4と、次世代機に移行。『FF15』のように、PS4へ移行する可能性も示唆する情報はありつつも、現在も公式サイトでの対象プラットフォームはPS3のままである。

 今回の商標再出願が報じられたことで、SCEは『人喰いの大鷲トリコ』のリリースを諦めていないと見受けられるが、長く待たされ続けているネットユーザーは、このニュースに対して複雑な反応を見せている。「生存確認は嬉しいなあ」や「気長に待つよ」といった開発中止になっていないことに喜びの声をあげる一方で、「まだやってたのかよ」「正直忘れてたわ」などと長期の開発を嘆く声や「出る出る詐欺」や「これとヴェルサスのためにPS3買ったが両方出なかった」などと怒り半分、次世代機での登場を待ちわびる声も多く見られた。

『人喰いの大鷲トリコ』が次世代機であるPS4にプラットフォームを移すのかはさておき、『FF15』や『人喰いの大鷲トリコ』といったPS3未発売の大作が無事発売されれば、PS3という時代もひとつの区切りを迎えるはず。早くその日が来るのを願うばかりだ。

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